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今こうして生きてるのってけっこう奇跡で有難い。 〜「ふる」を読みました。〜


西加奈子さんの「ふる」を読みました。

「今を生きる」ということの大切さ、そして与えられている奇跡について改めて感じさせてくれました。

こうして生きてるのって、奇跡です。
こうして今まで生きてきたのって、奇跡です。

顔も思い出せないような多くの人たちとの関わり合いの中で、これまでの人生が紡がれてきました。
そんで今、こうして生きてる。
奇跡です。素晴らしいです。

きっとこれからの人生も、色々なことが起こるのでしょう。
そしてその大半を忘れ去りながら、とりあえず色々抱えながら、ひたすらに「今」を生きていくのでしょう。

多忙な日々を生きていると、今こうして今を生きている素晴らしさなんて、いとも容易く忘れてしまいます。
この本を読むことは、今与えられている人生という奇跡を改めて噛み締める、とても良いきっかけとなりました。こんな機会でもなければ、きっとただ生きて、感謝など別にすることもなく、流れるように生きてしまっていたと思います。(まぁ人間そんなもんだし、それでいいとも思っていますが。)

文章中にありますが、きっと私たちは「祝福」されています。
今を生きているだけで。
もちろん苦しいことやしんどいこと、明日なんて来なくていいわと思えてしまう日々もあります。でも実際に、確かにこうして生きているのです。たまに祝福されていることを実感できるような、良い気分を味わえる瞬間も訪れるのです。

ただ今を生きて生きていきましょう。
与えられた今を。どうせ終わっていくのだから、どうせなら楽しく、どうせなら感謝しながら。

人生について前向きに考える機会をくれた、素晴らしい小説でした。みなさん是非読んでみてください!

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