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【Tips】目から鱗1/3「競輪!?」〜こどもまつり
管理職も含めて33年間教員をやってきました。その中で3回だけ「はぁ⁉️その発想は無かった。」って感動したことがあります。そのことについて「目から鱗」と題して書き記します。恐らく、多くの方が見たことも無いような稀有な体験だと思います。1回目はこどもまつりの出し物についてです。
こどもまつりなんて似たり寄ったり
大学時代に「小学校1年生が牛を飼う」などで有名な伊那市立伊那小学校に何度も参観に行っていたので、こどもまつりで出店されているクラスのお店は、ごっこ遊びのようだとバカにしていた。「お化け屋敷」「スライム屋さん」「射的」などなど。他の学校の様子を聞くと、お化け屋敷は「6年生限定」などと暗黙のルールがあって、こういうところに発想を広げるという価値観をもっていないんだなあと思うこともしばしば。自分が高学年になったらどんなのができるのだろうなどと思っていた3年目でした。
キコキコ汗だく笑顔満載6年生
尊敬していた先輩が担任している6年生は、教室を空っぽにして、雛壇や机を並べて、「観客席」を作り、床に「オーバルリンク」をビニールテープで作り、ビブスの「車番」を纏った子供が駆るのは「三輪車」
このクラスの出し物は「競輪」だったのです。
見にきた子供達はもっているおまつり通貨で車券を購入(投票?)し、観客席に座り、大きな体の6年生が小さな三輪車で競い合う姿を「頑張れー」って大歓声で応援する。笑い溢れる素敵な「競輪場」で幸せな時間を経験しました。
「やっていいんだ」じゃなくて「自分は何ができる?」
この衝撃は、私の中の「特別活動」への期待が大きく膨らんだ重要なエピソードです。冒頭にも述べましたが、人の真似事ではない、自分ならではの実績を積み重ねていきたい欲求が確かなものになりました。
5年担任でどんな内容のお店を出店していたか、もはや覚えていませんが、「来年、子供たちともっと凄いことをやってやる」と思い、その夜の飲み会の席で先輩に「来年、絶対に負けませんよ」って宣言しました。
こどもまつりの出し物としてどうなの?っていう意見は、当然出てくるでしょうが、逆に、こどもまつりの内容が毎年同じ内容をやってて、特別活動としてどうなの?って私は、思います。