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こやつは、幼蛇のようじゃよ。

いつもの川辺。

なんかいないかな。
なんもいないよな。

最近見かけるのは、クモか、トンボか、バッタか、カメムシか。

葉っぱの裏側を見る。
いない…

おっ!?

根本に…でっかい幼虫みたいの発見!!!
覗き込むと、それは親指くらいの太さの蛇だった。
先程入口付近で見た注意書きが思い出される。

⚠マムシに注意⚠

瞬時にマムシだと思った。
順に写真を追おう。

発見時。木の葉の中に見え隠れする体。
すぐに気づかれ目が合う。
見つめ合ったまま舌ピロピロされる。
正面に回り込んでみる。
お互いにお互いをロックオン。
かわいい顔にウットリする。
何か言いたげに口を開ける
わざとスマホを近づけたり離したりして
写真と動画を取り続けると
じりじりと距離が縮まる(心理的ではなく物理的に)
そら、口が開いたぞ!シャッターチャンス!
ッシャーーー!!
キャーッ!!

怒られる。

かなり長い時間見つめ合って過ごしたが、こっちはマムシだと思ってるし、向こうが怒っていたのもあって、これ以上の距離は縮められなかった。

落ち着いたところで調べてみると、なんだ。アオダイショウの幼蛇ようじゃじゃないか。

アオダイショウの子供は、マムシのような模様をまとい、身を守っている(?)ようだ。

まんまと騙された。


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