歯科医院を選ぶ基準
株式会社ミュゼプラチナムの松野と、匡仁会事務長の大杖と申します。よろしくお願いします。
今回で3回目、これまでのまとめになります。
医院選びの基準とは
今回は実際に歯科医院を選ぶ基準をお話ししたいと思います。就職を考えている医院の情報を得るためには、実際に医院見学をすることもあると思うんですが、おそらく初めはホームページから情報収集するのではないかと思います。そこで、医院のホームページを見る際に少し気にしていただきたい部分があります。
歯科医院のホームページは業者さんに依頼したり、中には自分で作ってしまう先生もいます。共通していることは院長の想いがホームページに出ていることが多いということです。
例えばアットホームな先生は、アットホームなホームページになりますし。技術にこだわりのある先生は技術に特化したようなホームページを作る傾向があります。その中で見ていただきたいのが患者目線のホームページを作っているか?というところです。
患者目線のホームーページとは
例えば、見た人を怖がらせるような機材や患者が理解できないクラスなんとかの滅菌器を全面に押し出しているホームページは、しっかりと中の内容を見ていただきたいと思います。
機材を出すことが悪いのではなく、何のためにその機材を使っているのか、例えば「患者の痛みを軽減するために導入しています。」というような書き方をしていれば、先生や医院自体が患者目線に立っていると言えるでしょう。このようにホームページが患者目線になっているのか見ていただくというのはすごく良い情報元ではないかと思います。
あと稀に医院紹介を見ると奥さまが助手で働いていることもあります。果たして良いととるか悪いととるか、しっかりと考えていい材料だと思っています。もちろん奥さまがいることでカンフル剤や潤滑油になったりすることもあり得ますし、人によっては余計に気を使ってしまうかもしれませんね。
医療法人と個人医院の違い
もう一点、医療法人と個人医院の違いは歯科衛生士の皆さんからみて、どういったとこに違いがあるにか説明したいと思います。正直なところ一般論ではありますが、一言で言うと規模の大きさに関わってくると思っています。
他院展開を考えている先生や、2院以上の歯科医院を経営している先生が医療法人化するというケースや、1医院でも売り上げの規模が大きくなってきた時に税金対策も含めて医療法人化をすることが多いのかなと思います。
もちろん両方にメリット・デメリットはあります。これも一般論ではありますが、医療法人の方が資金力がしっかりしていることも多いですし、普通の会社組織に近く人事制度、評価制度、福利厚生なども比較的しっかりしているケースが多いのかなと思います。
ただ一方で分業制になりがちだったり、院長・理事長と話したこともない医院というのも聞いたりもします。規模感が自分が求める歯科医院に合ってるのか非常に重要な要素なのかなとも思います。
一方、個人医院に関しても規模は小さくても、院長との距離や患者との距離が近いとか、医院全体を見通すことができるので、経営的な視点というところも養える可能性があるように思ってます。
あとは良い意味でも悪い意味でも制度がしっかりしてない医院もあるので、アットホームに、自由に働くことができる医院というのは、個人医院に多いのかなと感じています。
自分自身が求める医院が医療法人か個人医院かという判断基準でみてもいいのかなと思いますね。
面接時のポイント
実際にいざ見学に行こう、働いてみたい、となった時に面接がひとつ大きなポイントになると思います。
そこで、気をつけていただきたいのは「自己分析」に基づいて、成長できる医院であるかを質問することが重要なのかなと思っています。
例えばお給料も最初にいくらか?というのを聞くだけではなく、3年後、5年後の年収モデルを質問してみるということが大事なのかなと思ってます。年収モデルが先輩衛生士でも実現されているのか、採用側からすると大変な質問なのかもしれませんが、将来設計において未来を見越した質問をするというのは是非衛生士の皆さんにはやっていただきたいことと思ってます。
私たちから見ても将来をきちんと考え、自分がどうなりたいか明確にあるからこその質問だと思うので、すごくプラスに感じますしそういった方だと一緒に働きたいと思っています。
3本の動画を通して、売り手市場という状況の中でしっかりと自分に合った医院を選んでいただいて、特徴のある、強みのある、競争力のある歯科衛生士になっていただきたいと我々も考えています。やはり歯科衛生士の皆さんが歯科業界を盛り上げ、歯科業界を救っていく、発展させていくと思っておりますのでこの動画が少しでも皆様のお役に立てれば大変幸いです。
どうもありがとうございました。