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古森 もの
2024年9月8日 16:52
拝啓、みずうみへ。大切なみんなのためにぼくは目とことばを注ぐ 春のみずうみ桜から伸びる両手を頸にかけ ぼくもぼくとてすこしずつ散るどのように切ってもいいよと君が言い ちょきりとずれた夏の遠景おしまいを抱えていつか花束になってしまえる 空が高いねないよりも、あるほうが怖い。わたしたち、だから生きてて夏に似合うね。感情はどうやらぼくを支配したい、頭蓋を脱いで、いま空が高い。