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共働き夫婦の「名もなき家事」を減らす工夫

ひとり暮らしを経ず、夫と結婚した。実家を出て初めて、家事の多さを知った。中でも「名もなき家事」の多いことやら…。

そこで、わたしたち夫婦はどんなに小さな家事でも話し合い、負担を減らしてきた。今では、料理、洗濯、掃除以外のいわゆる「名もなき家事」も協力してこなしている。

今回はそんなわたしたち共働き夫婦が工夫している、名もなき家事を減らす工夫をご紹介する。
家事の負担を減らしたい!家族に家事を協力してもらい!という方の参考になったら嬉しい。

名もなき家事が多すぎる…!

1) トイレにタオルは置かない

地味に面倒なのが、家中にあるタオル交換だ。
キッチンのタオルは、キッチンリセットのとき。洗面所のタオルは、洗濯機を回す前。しかし、死角になるトイレのタオル交換は忘れやすく、実家では昨日と同じまま、ということが度々あった。

そんな家庭で育ったわたしだったが、夫はそもそもトイレにタオルを置かないタイプだった。

トイレから出たら、かならず石けんで手を洗いたい。でも、トイレタンクに石けんは流せない。流すとタンク内の部品が石けんカスで、傷んでしまうからだ。
必然的に、洗面所で手を洗うことになる。だから、トイレにタオルがいらないのだと言う。

この地味なタオル交換の家事がなくなるだけで、心に余裕が生まれる。
しかも、タオルのストックが少なくて済むうえに、一日に何度も石けんで手を洗うので衛生的だ。

2) ゴミ箱は2つだけ

可燃ゴミの日、家中をバタバタと走りまわり、ゴミ集めから始まる朝。母が、家族ひとりひとりに「ゴミ出した?」と聞いてまわるのだ。これが実家のゴミ出しだった。

今は35㎡の小さな1LDKに住んでいるから、ゴミ箱はリビングと洗面所の2か所だけ。
基本的にはゴミが出たら、その都度リビングにある大きなゴミ箱までゴミを持っていき、捨てている。

本当はひとつにまとめたいところだが、洗面所ではお風呂の排水溝の髪とりや洗濯乾燥機のフィルターのほこりとりなど、ゴミ箱が必要な場面が多くあるので置いている。

家が小さくてミニマルなら、ゴミ箱の数は少なくていい。ゴミ箱が減ると、家事も減る。

リビングはニトリのゴミ箱/洗面所は無印良品のゴミ箱

3) 洗濯物はたたまない

洗濯物はたたみ方にこだわりがあったり、裏返っている靴下をもどしたり、個人的には名もなき家事が凝縮されていると感じる。

夫は基本的にテレワークで、わたしは週2でバイトをしている。洗濯物をたたむのは、家にいる人が率先してやっている。

夫が会社へ出社する日は、わたしが洗濯物をたたむ。乾燥機付きドラム式洗濯機のおかげで干す手間がなく、たたむだけで終わる。しかし、このたたむ作業が億劫なのだ。

…なぜだろう?
どうやら、肌着をたたむことが難しいようだ。特にエアリズムやヒートテックは生地がツルっとすべるので、きれいにたたんでも、持ち上げた瞬間に崩れてしまう。

そこで、たたむのをやめた。夫のも、やめた。これに対して、夫から文句を言われたことは一度もない。
トップスやズボンはたたんで置いておくので、むしろ「ありがとう」と言ってくれる。

名もなき家事が面倒なら、いっそのことやらない。この方が、長く家事を続けられるし、ご機嫌な自分でいられる。

夫はエアリズムもヒートテックもキレイにたたむ。もはや魔法か…?!

4) 自分のことは自分でやる

名もなき家事と言えばシーツの洗濯、クリーニング、ゴミの仕分けなど、あげたらキリがない。

我が家では、基本的に自分のことは自分でやる。相手に干渉することもない。
一見すると冷たいように感じるが、同じ屋根の下で仲良く暮らすには、ほどよい距離感も大切だと思っている。

自分のシーツは自分で洗うし、自分の服は自分でクリーニングに出す。
ペットボトルや缶などは、飲んだ人が洗って捨てる。
ネットで商品を注文したら、注文した人がダンボールを解体する。個人情報欄のシールも注文した人がシュレッダーにかけて、ゴミ箱へ捨てる。

“思いやり”と思って、すべての家事をひとりでこなそうとするとパンクする。大人なのだから、基本的に自分のことは自分でやるようにしている。

5) 名もなき家事の内容を共有する

夫はとても気が利く。名もなき家事までも先に気づき、やってくれることが多い。ひとり暮らし経験がないわたしは、大半の家事を夫に教えてもらった。出身は実家だが、家事にいたっては夫派の一派でもあるといえよう。

そうやって、お互いの家事のやり方にほどよく気を配っていたら、不思議と小さな家事もフェアにこなせるようになった。

同居当初、夫に教えてもらったのは「『察して』は難しいから、言葉で言ってほしい」ということだった。
それからは「お米をセットして」「お肉を解凍しておいて」など、小さな家事もなるべく言葉で伝えるようにしている。夫は、快く受け入れてやってくれる。

逆にわたしが先に気づいた場合、無理せずできそうならやる。

もし、どちらかが「これくらいやってよ!」と一方的に怒っていたら、相手は居心地が悪くなるだろう。果たして、それは幸せなのだろうか?
どんな小さな家事も、共有しておくことが大切だと思う。


まとめ

名もなき家事を減らす方法を散々書いてきたが、一番大切なのは家族へ感謝の気持ちを伝えることだと思う。「ありがとう」も、言葉にしないと伝わらない。

そして、家事は“だいたい”でいい。できないときはできないし、やりたくないときはやらなくていい。
家事が原因でいつも怒っている自分よりも、少しでもご機嫌な自分でいた方が、一緒に暮らす家族も居心地がいいだろう。

家事は、チームプロジェクトだ。家族みんなの考え方、やり方を認められるようになると、名もなき家事もスムーズにこなせるようになる。
こだわりがあってもいいし、ズボラでもいい。どんな家事のやり方であろうと、家族を思ってやったことは変わりない。

きちんと話し合えば、家族それぞれに合った解決策が見つかると、信じている。

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村上 はな
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