記事一覧
ウブメ、サガミオリジナル、アンドソーオン
こけかか『美ー畜』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/449557351.html 拷問で一番痛いのは、爪を剥ぐとか出た腸を巻き取っていくとかではなく、二の腕をニッパー…
ヒトーバン・ヒトーバン
こけかか『破゜ー竹 3号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/446538744.html ココアビスケットとココアビスケットの間にクリームが挟まってるヤツ、アレなんだっ…
夜の夢と寒さにおける体感についての論考
こけかか『破゜ー竹 3号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/446538744.html かぎざぎの よたかの うたの 枯れ尾花 指先の 凍る速度の 雪化粧 太腿の まにまに…
マクラガエシ、アナザースカイ
こけかか『破゜ー竹 2号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/440948217.html ・マリー ・お母さん ・ジョー ・裏の家のおばあちゃん 明日はお母さんの誕生日で…
鉄塔に歩く
こけかか『破゜ー竹 2号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/440948217.html 「あつくなっているのでさわらないでくださいやけどします」 鉄塔に貼り紙がなされ…
Subba Factory - Ω
いまだ生まれいでざるもの、すべての純真無垢な、ほかと区別のつかない無のひとひらに告ぐ−−−人生にご用心。
いや、魚生というべきか。私は、魚生ならぬ人生に罹ってしまった。人生に罹り、意識を持ってしまった私は、少し群れから外れて水面に上がった。すると、聞き慣れぬ奇妙な鳥の鳴き声が聴こえた。
「プーティーウィッ?」
揺ら揺らと水面に泳ぎ上がった私の体は、その声に再び目覚めさせられ、群れの方へと戻さ
ウブメ、サガミオリジナル、アンドソーオン
こけかか『美ー畜』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/449557351.html
拷問で一番痛いのは、爪を剥ぐとか出た腸を巻き取っていくとかではなく、二の腕をニッパーでバチン、とやるヤツだそうだ。こないだツイッターで回って来て、へー、と思った。肉体の痛みはそういう「一番痛い」みたいな定量化が出来るんだろうけど、定量化出来ない痛みは、どうやって人に伝えれば一
カイナデ・ウォーク・ディス・ウェイ
左手の小指が旅に出た。
2・3日前からアトピーの様になり、痒くて堪らなくて、今朝起きて収まっていなければ医者に行こうと思っていたのだった。
起きると、小指に挨拶された。「やあ、お前の小指だよ。」口も無い、喉も無い、肺も無い、エラも無い(エラが有っても喋れる訳ではないだろう)、小指が、どうやって発声していたのだろう。
お前と俺の関係は不思議なもんだな。お前が「何かを必死で握る仕事」だっ
ヒトーバン・ヒトーバン
こけかか『破゜ー竹 3号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/446538744.html
ココアビスケットとココアビスケットの間にクリームが挟まってるヤツ、アレなんだっけ商品名、あのアレを割とお母さんが好きで、うちのおやつの常連メニューだったんだけども、あのアレをアタシは取り外してバラバラに食べるのが好きで、弟はそれを見て「またねーちゃんがバラバラ死体にして
夜の夢と寒さにおける体感についての論考
こけかか『破゜ー竹 3号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/446538744.html
かぎざぎの よたかの うたの 枯れ尾花
指先の 凍る速度の 雪化粧
太腿の まにまに流る ひとすじの
夕暮の 釣瓶落としの 生首の
ざざ虫の 鳴き声響く 牧谿の
トリステサ 風穴の あなたに揺れるの
すすき野の 茶色さに カラカラ笑うの
ささくれの 日々ひ
マクラガエシ、アナザースカイ
こけかか『破゜ー竹 2号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/440948217.html
・マリー
・お母さん
・ジョー
・裏の家のおばあちゃん
明日はお母さんの誕生日です。
マリーは一日考えていました。お母さんは何をあげたら喜ぶだろう。一週間前から何をあげようかな、とぼんやり考えていたものの、結局、明日が誕生日というところまできてしまいました。マリー
鉄塔に歩く
こけかか『破゜ー竹 2号』に掲載。http://kkkka.seesaa.net/article/440948217.html
「あつくなっているのでさわらないでくださいやけどします」
鉄塔に貼り紙がなされているのだけれど問いですか甥ですか傷を負い翁ですかそれでも追うですか
やがて年を取り、都市に降るのでしょう、鉄塔から都市に降るのでしょう
だけれどもヤケドは追わせるのでしょう頑なにあなた
虫の生活、虫の一生、風を切る、という話
ロシアの作家にペレーヴィンという人がいて、まぁまだ2冊くらいしか読んでないのであんまり作家の総評みたいなことをすべきではないんだけども、『恐怖の兜』と『宇宙飛行士オモン・ラー』を読む限りでは、純文学の人、幻想を書くことで幻想を打ち破ろうとする人、という印象の人。どっちも誰にも勧められる作品という訳ではないけど、人の創造の力・想像の力を信じられるグッドな小説だと思うのです。不条理感を浴びせられること
もっとみる本はなんで買うのか、底には更に底がある、物語は誰かを救う、という話
あるお客様から「何のために本を買うか」という話を聞いた時のこと。2月くらいだったか。
どんな本・漫画を読むのか、という話になった時に、そのお客様が仰られたラインナップが凶悪で、山野一・安達哲・蛭子能収・山田花子・丸尾末広・早見純、とまぁー漫画ばかり出て来る上に、目を背けたくなる様な暗さを感じさせる漫画家さんばかり挙げられるんですよね。
・・・まぁ俺も大好きなラインなので話が非常に合ったんですけ
ツイッター、八九時真宵、空洞、婆の作る世界
Twitterというのがある。
これは140字以内の短文をインターネット上に掲載して、人に見せたり見たりして悦に入る、というWEBサービスの一環なのだけれど、僕にはよく分からない、まるで魔法の様な「プログラム」なるものがあって、インターネット上にはそのプログラムを走らせることで、火が点く・人工生命が生まれ出づる・世界の人間と渡り合うなど、魔法の様な事象が起こせる。らしい。らしい、というのは僕に