「日本のひなた宮崎」青空と海でパワーチャージする週末
宮崎県。そこは4月の初めから、南の風を感じる場所でした。
マンゴーのイメージだけを抱えて飛行機に乗った4月、初めての宮崎は空と海の青いっぱいに出迎えてくれました。新年度の憂いなんて吹きとばすほどの晴れ。神話の時代から「ひなたの国」と呼ばれているというのも納得です。
上司が変わるかなとか、新しいチームに馴染めるかなとか、忙しくなりそうだなとか。月曜日から金曜日までぐるぐると回っていた頭の中が、2日間ですっかり入れ替わったようだったのです。
まさに充電。デスクワークから飛び出して陽の光をいっぱいに浴びられる場所が宮崎にはあります。今回は、青空と海を思う存分味わえるおすすめスポットを、3つにしぼってご紹介します。
鵜戸神宮
こんなに海に近い場所に神様がいるのか。街からバスに揺られて数十分、たどり着いた先でまず感じたことでした。
真っ青な空と、青緑に光る海。
崖の下まで続いている朱色で縁取られた参道。
洞窟の下にある荘厳な本殿。
赤と青のあまりのコントラストに思わず写真を撮る手も止まります。これは納得の国指定名勝。夫婦円満や安産祈願の御利益で古くから親しまれているそうです。
運玉という小さな玉が、亀石と呼ばれる岩に向かって次から次へと投げられていきます。これが入ると、願いが叶うと、どこかのご夫婦が話しているのも聞こえます。
入んない〜という子どもが去ったあと、控えめに喜んでいたのは5個中3つも入れた女性。こういうのって入るんだなあ。人のざわめきを少し遠くに感じながら、日々溜め込んでいた疲れが波にさらわれていくのを心地よく聞いていました。
飛沫をあげて砕ける海を眺めるこの神社は、美しいだけではなく、力強さを与えてくれる場所です。
サンメッセ日向
モアイが見られるらしいよ。正直最初に聞いた時には、「ふうん、でもレプリカだしなあ」と思った場所。
けれども、ここはイースター島と宮崎の人々の歴史が作り出した、世界で唯一公式に認められた復刻版が見られる場所なのです。
モアイのお腹に手を当ててみると、ずっしりと岩の重みにはね返されます。技術も発達していないはるか昔に、今日まで残る建造物をつくった人々はどんな想いだったのだろうと考えてしまいました。
丘の上からモアイを眺め、マンゴージュースを飲む昼下がり。
ひなたの国と呼ぶのにぴったりの青い空と海の風景の前で、笑顔の人々を眺められる場所でした。
青島神社
ヤシの木がある、樹林の中の神社。島全体が境内だという青島神社も、他では訪れたことのない景色を持っていました。
強い風に吹かれながら橋を渡った先には、どっしりと構える門。お参りを済ませたと思ったら、奥にさらに続いている道を見つけます。
緑の中に取り残されたようにぽっかりと、元宮がありました。日常と繋がっているなんてちょっと信じられないほど、遠くに来てしまった気がします。
参拝の後には、海を見ながらコーヒーを飲んでのんびりと過ごします。無理に動き回らなくても、海のある景色だけですり減っていた部分にエネルギーが満ちていきます。
宮崎でパワーチャージする週末を
空と海のコントラストを楽しめる、3つの全く異なる景色をご紹介しました。
どの場所も、いつもよりじっくりと自分に向き合う場所をくれます。きっとただ美しい景色なのではなく、ずっと昔から人の想いを受け止めてきた場所だからかもしれません。
最近充電が足りていないな。
そう感じたら、ひなたの国宮崎を訪れてみませんか。
空と海と人々の歴史が、あなたを受け止め、満たしてくれることでしょう。