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祖父との日常は、いつもどこかうっすら重い

あなたが罪悪感を感じる必要はないよ。オフィスでの軽いお喋りにしては重い話題の会話のあと、上司は私にそういった。私は上司を優しい人だと思う代わりに、まあ、彼がなんと言おうと私が慰められることはないのだよなと再認識するのだった。私と祖父の日常に関することだった。

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私は今、92歳の祖父の真隣の家に住んでいる。祖母を亡くした高齢の祖父のひとり暮らしを家族みんなが不安がって、それで私の家賃を免除する代わりに、私に真横に住んで欲しいと頼んだのだった。私も恩恵を受けながら、けれどもしっかりと荷物を背負うことになった。こんな言い方はしたくないけれど、仕事とか恋愛とかがどうでもいいと思えるほど、それは時に、いろんな理由で私のストレスになる。

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