平家物語の祇園精舎に出てくる沙羅双樹という木と花は実在するんですね。京都市右京区の東林院で「沙羅双樹の花」が見頃を迎えているそうです。公開は6月23日まで。抹茶・菓子付きで1600円(税込み)。
こんにちは、文系科目に苦手意識があるDJムッチーです。
高校の頃、古文の授業で暗唱させられた「祇園精舎の鐘の声・・・・」。
仁鶴という渾名の先生(顔が似てたんです)が担当でしたが、丸暗記を強いる先生とは馬が合わず、おかげで古文で良い点を取ったことがなかったんです。(助動詞の活用なんて、全くダメでした・・・)
漢文は、英語訳すると分かりやすいことを近所のお兄さんに教えて貰って、英単語のつもりで、漢字を覚えたのでいつも良い点でした。
先生と馬が合うというのは非常に大事なことですね。
そんな古文嫌いの僕が先日、観光案内の記事を眺めていたら「沙羅双樹の花が見ごろ」という記事を見つけて目が点になりました。
沙羅双樹とは、暗唱させられた平家物語『祇園精舎』に出て来る植物。沙羅双樹は釈迦の入滅を悲しみ、双樹の各一本ずつが枯れ、鶴のように白くなって釈迦の死の床を覆ったとされる木であると仁鶴先生に習いました。
(こういう本論に関係ない部分はよく覚えているのです・・・)
『祇園精舎』に出て来る沙羅双樹の花は、儚さの象徴として登場しているので、沙羅双樹が空想の植物っぽいので、その花も空想であると思い込んでいたのです。しかし京都の東林院のお庭には、沙羅双樹の花が実在して見頃を迎えているのです。この驚きが伝わりますか?😊
日本の沙羅双樹は夏椿
探求心が湧いてきたので、沙羅双樹についてSTUDYしてみました。
『平家物語』の冒頭に出てくることで有名な「沙羅双樹」は、淡い黄色の花を咲かせる樹木のことでした。ジャスミンのような爽やかな香りを漂わせながら、3~7月ごろに花を咲かせます。
インドの植物「沙羅双樹」は寒さに弱いため、日本では滋賀県にある植物園でしか見られません。
仏教において大変重要な意味を持つため、寺院などに植えられる「沙羅双樹」ですが、冬場は寒い日本では夏椿を代用しているのだそうです。
夏椿は一日花で、儚い様子が「沙羅双樹」に似ているといわれています。因みにタイやベトナムでは、サーモンピンクの花をつけるホウガンノキで代用されています。
沙羅双樹という植物は実在するが、日本では育たないので夏椿で代用しているという事が分かりました。
夏椿は、一日花と呼ばれて、咲いたらその日のうちに花ごと落ちてしまいます。そのことが、諸行無常の儚さに例えられていることが想像できます。
「沙羅双樹が見頃」と言った方が、「夏椿が見頃」と言うよりドラマチックな感じがしますね。
このドラマチック感と探求心を呼び起こしたのは、祇園精舎の暗唱のお陰かもしれないと思うと、学習の不思議を感じます。
祇園精舎って
暗唱させられた『祇園精舎』ですが、そもそも『祇園精舎』って諸行無常の象徴なの?と聞かれると、一般ピープルには応えようもありませんよね・・
モノの本によると、祇園精舎はお釈迦様の活動拠点のひとつで、インドにある寺院の事なのだそうです。そして、祇園精舎には鐘は無かったそうです。
そもそもお寺の鐘は中国仏教に由来するので、インドの仏教寺院に鐘はないそうです。実際の祇園精舎には鐘は無かったので、1981年に日本の「日本国祇園精舎の鐘の会」が梵鐘と鐘楼を寄贈したのだそうです。
寄贈した人たちの気持ちが計り知れないですね。鐘がないと今まで自分たちの信念がゆがんでしまう・・・なんて悩んでの事でしょうか?
因みに現在の祇園精舎は、美しい場所になっています。
沙羅双樹の花の謎が解けて良かったです。
皆さんも高校時代に祇園精舎を暗唱されましたか?
若きにおいて、無駄と思う事は、老いての滋雨のごときなり ですね。
若い人たち、頑張ってくださいね!
沙羅双樹の花をご覧になりたい方は、東林院までお問合せください。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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DJムッチーでした。