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日本食の美味しさをムスリム(イスラム教)の人々にも楽しんでもらうには、食の制限「ハラル」を超える努力が欠かせません!マレーシアではハラルを乗り越えた日本食が超人気です・・・

こんにちは、豚の生姜焼きを週に一度は食べるDJムッチーです。
最近僕の街でもスカーフで頭を覆った女性を見かけるようになりました。
ムスリム(イスラム教)の人が、地方都市の外れの僕の街にも住んでいることに不思議な思いがしたので調べてみました。
ムスリムの人口は約20億人で、世界人口の4人に1人がムスリムということになります。因みにキリスト教人口が約23億人ですから、キリスト教とムスリムで世界人口の半分以上なのですね・・
国別に見ると、最大のムスリム国はインドネシアで、2億人のムスリム人口を抱えています。 インドネシアに続いて、パキスタンが1.7億人、インドが1.6億人、バングラデシュが1.45億人となっていて、中東よりもアジア・インド地域にムスリムが多いようです。
この規模なら、僕の街にムスリムの人が居てもおかしいことではないですね、近所のコンビニの店員さんの半分はインドネシアから留学生というぐわいですから。

日本食はムスリムの人々にも人気

東南アジアのマレーシアは今、国を挙げてムスリムの「世界的なハブ」になることを目指しています。みずからをイスラム市場への拠点と位置づけ、外国企業に熱心に投資を呼びかけているそうです。

マレーシアはムスリム市場のハブを目指す

そんなマレーシアで人気があるのが日本食です。日本食レストランが人気を集めていて、店舗数は2年前の1.5倍の約1900店に上っています。
NHKのインタビューでは、「寿司や弁当が好きで少なくとの週1回は食べる」と応えるビジネスマンや、「私たちの世代のほとんどの人が日本食を愛している」と応える若いOLさんが居ました。
世界的な日本食ブームの中、マレーシアにもブームの波は押し寄せているようです。
三十年ほど前に僕が、クアラルンプールを訪問した時は、氷入りの冷たい飲み物は飲まないようにと現地スタッフに注意されました。不審に思って、ホテルのラウンジでアイスコーヒーを注文してみると、氷の中にモロモロの不純物が入っているのが分かって、街で冷たい物は飲めなくなってしまって、日本製の缶ビールばかり飲んでいたのを憶えています。
三十年で隔世の感ですね・・・

日本食はハラルの壁を越えた

ムスリムには、教義で神に食べることを許された食べ物と許されない食べ物があります。
野菜や果物、穀物(米・小麦など)・豆類・魚介類・海草類・牛乳・卵などといったものがハラルフードといって、神に許された食べ物です。
ハラルとは、イスラム教の教えにおいて「許されている」という意味のアラビア語です。
そして、豚肉やアルコール飲料などは神に禁じられた食品で。ハラムとよびます。豚の生姜焼きは食べてはいけない料理のようですね・・・
ハラルかハラムか判断できないものをシュブハと呼び、このシュブハもムスリムは避ける傾向にあります。処理方法が分からない牛肉や鶏肉や成分由来の分からない調味料などがこれに該当します。

日本で人気の豚骨ラーメンや焼き肉は、ハラルではない食品になってしまっていますが、マレーシアには、焼き肉の牛角さんや茨城の清六屋さんが出店しています。
どうなっているのでしょう・・・

シュバブの牛肉、ハラムの豚骨ラーメン

ムスリムでは、肉の処理時に「アッラー・アクバル(アッラーは偉大なり)」「ビスミッラー(アッラーの御名において)」など宗教的言辞を唱えなければいない。 処理に使うのはナイフが原則で、動物が苦しむことがないよう一気に血管を切断し血を抜かなければならない。という規律があります。焼き肉店では、この規律に従って牛肉を処理することで、ハラルとして提供できるようになったそうです。

エサにも豚由来の物は何も使わない焼き肉

茨城県のラーメンチェーン「清六屋」さんは、ムスリム用のメニューとして
鶏を使って、豚骨ラーメンにそっくりな味を作り出しています。スープが鶏白湯なら、チャーシューも鶏肉で作ります。
これで、ハラルとして提供できているそうです。
まるで禅寺の見立て料理のようですね・・・・・

豚骨ラーメンもどき

ハラル認定が成功のカギ

マレーシアの日本食レストランは、徹底してイスラム教徒向けの営業戦略を進めていて、審査が厳格なことで知られるマレーシアの「ハラル認証」を取得しています。また、取得しなければ成功の可能性はありません。
「外食するときはハラル認証マークがあるかを認証機関のウェブサイトでチェックしています。ハラル認証が無かったらそのお店にはいきません」と日本食レストランのお客さんは口々に話しています。

店に掲げられているハラル認定証

ハラル対応は海外進出でも国内展開でも重要なカギ

マレーシアへの日本食の輸出を後押しするプラットフォームを日本大使館が中心となって設立されました。食品メーカーや商社などが参加していると言います。我こそはとお思いの方は、挑戦してみてください・・・
日本の美味しさを届けようと海外を目指すのなら、ハラル対応が欠かせなくなるでしょう。
ハラルがあるおかげで、流行りを追った守銭奴が市場参加できなくなるのは良いことですね・・・
ムスリム人口の多いインドネシアは、日本とは友好的ですが、日本食があまり進んでいません。おそらくハラルの事を十分に知らない外食産業の方が多いからでしょう。

たこ焼きは大丈夫

国内においても、「人気の日本食を本場で食べたい」と訪日するムスリムの人々のための対応をとることが、売上拡大の重要な要素になるでしょう。
日本ハラル協会が、認定証を発行されていますので、飲食業関係の方は是非お問い合わせください。

海外事情は、調べてみるとびっくりすることばかりです。
井の中の蛙大海を知らずとは、よく言ったもの。
ちょっとでも気になったら、ドンドン調べて驚きを楽しまないと
いけませんね・・・

それでは、今日はこの辺で失礼します。
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DJムッチーでした。

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