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今年もヴォージョレ・ヌーボが解禁しました。以前のバカ騒ぎが収まってよかったです・・・ヌーボは一種の珍味でそんなに美味しいものではないですからね!
こんにちは、昨日ヴォージョレ・ヌーボを頂いたDJムッチーです。
皆さんは、もうヴォージョレ・ヌーボを飲まれましたか?
毎年最高の年と評価されことが多いヴォージョレ・ヌーボですが、正直いって僕は美味しいと思ったことは、一度もありません。
ヌーボとは、新酒の事でワインも日本酒も、新酒は珍味の部類です。
そもそもヴォージョレ・ヌーボは、フランスブルゴーニュ地方南部のヴォージョレ地区で獲れる醸造用ブドウ「ガメイ」で即席作りされるワインの事で、一般に飲まれるワインとは、作り方が全く違います。
「ガメイ」というブドウは、醸造用ブドウの中でも糖度が高くて、齧ると口の中がザラつくほどです。
ヴォージョレ・ヌーボは、そんなガメイの果汁の出来栄えを試すために作られた、ワインもどきで現地では収穫祭などでワインとしてではなくジュース感覚で飲まれます。これに目をつけた美食家が珍味として広めたのがきっかけで、日本にまでも広がったのです。
2005年ごろは、味の分からない日本人が面白がってお祭り騒ぎをしていましたが、その熱もすっかり治まってしまいました。
正直言って、甘いばかりで美味しくないのですから仕方がないですね。
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ボジョレーヌーヴォーの作り方
通常のワインは房から実をはずし、種と種皮ごと砕いたものを樽で発酵させるのに対して、ボジョレー・ヌーヴォーは房を丸ごと発酵槽(タンク)に入れます。2重・3重にもどんどん詰め込んでいきますから、当然下の方のぶどうは当然重みで潰れますよね。
そして潰れたぶどうが自然に発酵されると、タンクの中に炭酸ガスが充満します。数日間炭酸ガスの中に漬け込んでおく醸造法です。これを「マセラシオン・ヴォージョレ―製法」といいます。
するとブドウの粒の中で、自然に発酵が起こり、酸味が柔らかくなり、甘くフルーティな香りが生まれ、皮から色素も溶け出しやすくなります。
この状態の房を絞り、あとはワインと同じように発酵させる事で、長く寝かせなくとも、フレッシュでフルーティな味わいを楽しめるワインに仕上がります。
ヴォージョレ・ヌーボは、この状態以上に発酵・熟成しません。たまに、ヴォージョレ・ヌーボを大事にしまっている人がいますが、酸敗するだけなのでやめましょう。
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ヴォージョレ・ヌーボに白はないよ
たまに、「今年のヴォージョレ・ヌーボは、白がいいね」なんて言ってる、石破首相みたいなおじさんがいますが、作り方を見れば一目瞭然で、ガメイは黒ブドウですし、皮をむかずに発酵させますから、白は出来ないんです。
たまに、「私は、ヴォージョレ・ヌーボの白を呑んだことがある!」なんていう菅首相のような頑固おやじがいますが、おそらくそれは、マコン・ヌーボなのでしょう。これはボジョレーの隣にある白ワインの生産量が多いマコン地区で作られてた新酒で、美味しいワインができる白ブドウとしては名高いシャルドネの産地なので、かなり美味しかったのではないでしょうか?
シャルドネ種なのでヌーボでもお値段は張ると思います。
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ヴォージョレ地区のワイン
ボジョレーワインは、ガメイという黒ブドウで作るブルゴーニュのヴォージョレ地区のワインですが、同じブルゴーニュ地方でもピノノワールで作られるローヌやニュイ地区のワインとは、味も香りも全く違います。
通常のボジョレーワインは、価格もお手頃ですから、軽食やおつまみと飲むのに最適です。ただドライなワインがお好きな方には、あまりお勧めできません。(僕は、ガメイと聞いただけで手が引っ込んでしまいます・・・)
通常のボジョレーワインには、ボジョレー・ボジョレー・ヴィラージュ・ボジョレー・シューペリュール・クリュ・ボジョレーなど、それぞれの区画、村により、区分けがあり、他産地と同様、通常は、収穫の翌年以降、市場に出荷されます。
フランスワインは、細かな産地区までエチケット(ラベル)に書いているワインが良いワインとされるので、レストランなどでボジョレーとかいてあるワインより、ボジョレー・ヴィラージュと書いてある方が品質はたしかであると考えられています。(掘り出しものは、ありえますが・・・)
ヴォージョレ・ヌーボに合う料理
ヴォージョレ・ヌーボは、収穫祭などでジュース代わりに飲む新酒ワインですから、フライドチキンやポップコーンなどお祭りで食べるような料理によく合います。お祭りと言えばたこ焼きですが、ソースとよく合いますよ。
逆に、レストランで出て来る肉料理や黒コショウで味付けした魚料理にはあまり合いません。
カッコつけて飲むようなワインじゃないんですよね・・・
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2000年代には、ヴォージョレ・ヌーボの70%が日本に輸出されるとまで言われたほど、日本はヴォージョレ・ヌーボ好きみたいです。よく考えると、他の国の人は余の30%で十分ということで、モノ好きで下品な日本人を笑っていることでしょうね・・・・
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。
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