寝坊した sunny-side up egg
起きた。まだ暗い。
スマホをみる。5:05と表示される。
朝ごはん、、と思いながら、寝た。
で、目覚めた。
スマホをみる。5:44だ。ヤバい。
横目で寝ている息子を眺めつつ、ベットから起きる。
毎日課された、朝ごはんというやつ。
この間の味噌作りで頂いた、お昼ご飯の団子汁とおにぎり、美味しかったなー、と思いながら、牛蒡がないので、ジャガイモから切った。あく抜きがいる。
その間に、目玉焼きを焼く。
息子は目玉焼きにこだわりがある。黄身にうっすらと白身がかった、あのトロッとしながらも、白身の薄皮を割って食べるのだ。
なんとゆー面倒くさい、こだわりだ。
しかも、息子が作った方が確実に上手いから、文句のつけようがない。
うっすら白身の目玉焼きができる。
その間に、スライスした玉ねぎを炒める。もう神業だ。
今度は、そのフライパンでハムを焼く。
この間、ベーコンを焼いたら、めちゃくちゃ焦げたので、弱火にした。あの時、ベーコンなんて焦げちまえって、カルシファーが言ってたよ、とジブリのせいにしたが、真っ黒焦げだった。これ、炭ってやつだね、と罪のない笑顔で言われた。
息子の方が、ハムの焼き方も上手い。
一枚一枚を、イイ感じの焦げ目がつくまで焼く。
めちゃくちゃ時間がかかるが、やはり美味しい。
今度、キャンプに連れていこう、とそんな妄想が広がる。が、浸っている時間はない。
玉ねぎが柔らかくなったら、ジャガイモ投入。寝坊したことがバレないように、今日の玉ねぎ、どうして辛いのかな、なんて言わせないのだ。あとは出汁と味噌だ。
そこへ8歳男児登場。
すでに着替えて笑顔である。
そう、昨日の夜に約束したのだ。早起きしたら、掛け算アプリで遊べる、と。
我が家にゲームはない。
YouTubeを見たいと言われた事はない。
彼にとって、掛け算アプリは唯一のゲーム感覚なのだ。
朝ごはんまでと約束して、アプリ起動。
これで世の中平和だ。
サッと納豆を混ぜる。冷蔵庫にあったギリギリ賞味期限切れ納豆。間違いなく発酵してるはずだ。
炊き立ての新米と、納豆と味噌汁に目玉焼きハム。
15分にしては、完璧である。
朝ごはんだよーっ、と素直にアプリを閉じる息子。
空腹には勝てない。
いただきます。感謝します。と言って、凝視した。
納豆と目玉焼きあるけど、どっちでごはん食べるの?
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