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\大人と子どもの違いってなに?/Diversity Journey航海記【アクションチャレンジ29】

 みなさん、こんばんは!

 うさみです。

 NPO法人コモンビートの多様性や違いについて考えるプログラム「Diversity Journey」。先日発表したアクション宣言「生涯吸収・生涯発信」を実践していきます。

 こちらは毎週日曜日に記事を発信しています。今回は、少しネットで話題になったランドセルに関するお話です。よかったら最後までご覧ください。

▶小学生による小学生のための発明

たまたまインターネットを見ていたら、こちらの記事が目に入りました。

 小学生自身が、ランドセルの重さから解放されるために、悟空のきもちTHE LABOという企業と一緒に開発した製品の紹介がなされています。併せて記事には批判的なヤフコメに対して小学生による反論が掲載されており、実に興味深いと思いました。

 また、この記事に目を通していて、今のランドセル事情を全然知らない自分がいることに気づきました。(まあ、結婚して、子どもがいて~とか、甥っ子姪っ子が新入学に~といったことがまるでないので仕方ありませんが(笑))
 確かに、私自身が小学生だったころも、”ランドセル=重いイメージ”だったので、この商品は画期的だなと思いました。何より、実際に使う小学生たちと共同で開発しているところも本気を感じさせられたというか、本当に小学生のことを考えているんだなというのが伝わってきました。

 ちなみに、"ランドセル=重いイメージ"ですが、下記のランドセルナビというサイトでは、2018年調査で1年生が3.6kg、6年生が5.5kgと示されています。さらに、目安として体重の10~20%の重さが理想的とも書かれています。どうやらアメリカの小児科学会が算出した数字のようですが、理想的な重さを示されていたことに驚きでした。

▶小学生たちの反論

 このさんぽセルの記事で目を見張るのが、批判的なヤフコメに対して、実際に開発に携わった子どもたちが反論を述べている点です。何がどうのって、この反論が恐ろしく痛快で的を得ているのです。
 せっかくですので、一部抜粋してご紹介したいと思います。

・子供って、予想外のことをするから、思わぬ危険が生じるかもしれません。大人の目線での商品開発ではありませんか?
・これを開発した人、子供の事をよくわかってないですね。

→いま小学5年生です。作ったときは4年生です。 子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい。

・体のバランスが悪くなり背骨の歪みが出て体調が悪くなると思うので心配です。

→それは重いランドセルでなる「ランドセル症候群」って言われている病気です。 僕たちは、それを解決しようとしてるんです。心配する方向が反対です!

・重たいだろうけど、楽したら筋力低下していかん!体も心も鍛えないと!
・ランドセル等、毎日背負って歩いてれば下半身が鍛えられるんですけどね。負担になるからと早いうちからやめてしまうのは、もったいないと思います。

→灯油缶を、いまも毎日背負ってる大人のひとがいうなら許します。
もし灯油缶を遠くに運ぶなら、大人はみんな軟弱にならないよう背負いますか? きっとタイヤで運ぶと思う。おなじだよ!

 いやはや、見ていて気分爽快になるほどのキレの良さです。批判コメントをした大人と開発した子どもたち、どっちが子どもでどっちが大人かまるで分らないような印象を抱いてしまいますね。

▶大人と子どもってなにが違うのか

 批判コメントへの対応一つとっても、整然と考えを述べている子どもたちに対して、中にはろくに記事を読まずにコメントしている大人や、自分の考えだけを主張している大人など、見ていてやるせなくなるやりとりに感じてしまいました。

 大人とはなにか、子どもとは何か。まるで批判コメントをしている方たちの方が子どもっぽいイメージを抱いてしまいました。

 このやりとりを見ていると、大人と子どもの境界は実はあいまいで、大人である以上、いかに相手のことを思いやれるか、自分の考えだけを無神経に述べていないかが大切になってくるのかもしれません。

 学校生活という集団生活を過ごし、社会に飛び出した大人たちだからこそ、自分と相手の関係性の中で慮ることができるか。それができて大人なのかなあとしみじみ考えてしまいました。
 当然、子ども時代からそういった対応ができる人も中にはいらっしゃるかもしれませんが、相手を思いやる心と自分の考えを押し付けない心を持つことが大人への一歩だと思いました。

  素直に相手を称えること、相手を慮ること、自分の考えを押し付けないこと。簡単なようで意外に難しいと感じている大人が今の時代多いのでしょうか。一人一人が今一度思い立ち考えてみる必要があるのかもしれません。

 たとえハチドリの一滴でも、積み重ねることで変化があることを信じて。

 最後までお読みいただきありがとうございます!

 うさみ

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