「熊野古道巡礼」~camino de KUMANO・番外編
そもそも、我が家の熊野古道歩き。
”例の影響”でポルトガルからのサンチアゴ巡礼が中断していることから始まったわけですが。
あまりに気に入ってしまったのでアチコチで口に出してみるわけです。
ポルトガル、ポルトガルーって。
そうすると思わぬところで反響やらつながりやら見つかるもので、我々の初回ポルトガル行きの直前にポルトガルに行っていた・・・というポルトガル料理店さんや、将来はポルトガルに住みたいと思っている・・・なんて方と知り合っていくわけです。
あまり旅先としてメジャーとは言えない?ポルトガルという国が触媒であるということもあるのでしょう。印象的で、後につながる出逢いが多い感じです。
特に、将来はポルトガルに・・・と言う方の配偶者さん。
直接出逢ったのは別のきっかけだったのですが(このきっかけの本についてもいつかご紹介したいですね)この方がサンチアゴ巡礼はおろか、四国八十八か所にもちろん熊野古道も・・・すべて完遂しているという相当な強者で。
熊野古道に関しては全ルート踏破の記録本・旅行記まで出されています。
アナログな自分、もちろん熊野への出発前には本で情報収集を試みました。
(ちなみに熊野古道、本での情報は残念ながら大変少ないです。良書となると、尚更。)
が。
出てこなかったのですよ。
あの人の体験と自分たちの予定。
その二つがアタマの中でうまく合致しなかった。
旅から帰って、大分経って「そうだそうだ・・・」と購入、読了した次第。
言い訳ではありませんがこの本、詳細なガイドブックの類ではない上に発売から18年ほど経っているし(その後の大きな台風で古道の様子は大分変化しているようです。)歩く時期の問題もあるので直接旅の役に立ったかどうかはわかりません。
しかし、大変優れた歩き旅の記録であるということは間違いがなさそうです。
背景の歴史・地理的な描写・歩き旅の醍醐味である道と出逢い・・・リズムのいい文章でしっかりと刻まれている。
自分たちの歩いた路の描写ともなれば尚更読むのにも熱が入る・・・。
ポルトガル同様、我が家熊野にも舞い戻り新しい魅力や”やり残し”に着手してゆく予定です。
その時はこの本から路、旅をイメージし尚且最新の情報を集めつつ・・・ということになるでしょう。
そうそう、元々は伊勢路を歩きたかったのだった。
とか。
次回はクルマで現地入りし、歩きたいスポットを繋いでいくスタイルもいい。
とか。
すでに頭の中はいろんなイメージでいっぱいですね。イメージをたっぷり呼び起こす・・・いい旅本の証拠です。
とてもいい旅本なのですが、残念ながら現在は在庫切れ。
しかしライブラリー蔵書として微力ながら残していける・伝えて行けることに素直に喜びを感じます。
魅力ですね、ライブラリーを運営する上での。
歩き旅を目指す人には、特に。
しかし。
夏の横垣峠。
暑かったんだろうな・・・。
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