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coldmountainstudy 5月の本箱。

ようやく本当に冊数落ち着いた5月です。

うち1冊はムック、先月以前から発売待ちだったのですが注文のタイミングかまんまと待たされるハメに。(それでもそんなに長い間じゃないのでいいんですけど。)

人は、何を道しるべに自然と関わり続けていけるか

かつては幻とさえ言われた「イワナ」が人新世の時代に示すのは、絡まり合った私たちの姿と自然の新たな関係だった──本書は、映画『ミルクの中のイワナ』に追加インタビューを収録した、作品世界とテーマをひもとき深く考察するためのオールカラー公式フィルムブック。

渓流釣りの人気対象魚種であるイワナをテーマに、原種を守りながら持続可能な釣りを楽しむために必要なものとは。漁業協同組合とはどのような団体なのか? 増殖義務とは何なのか? 釣りと生物多様性を両立する可能性は? イワナの置かれた現状からこれからの渓流釣りを考え、これからの渓流釣りを考えながら現代の中山間地域が抱える社会課題、さらには「人と自然の新しい距離」について思考する。

そうなんです、この映画のブックレットを心待ちにいていたんです。先月購入の釣り関連2冊と共に注文したのですがGWにようやく読めました。内容はもちろん期待通り。

ちなみに先月の釣り関連含むピックアップはこちら。マガジンもどうぞ。

今日、だれのために、なにをするか。仕事の出発点は、いつもそこだ。
「本をつくり、とどける」ことに真摯に向き合い続けるひとり出版社、夏葉社。従兄の死をきっかけに会社を立ち上げたぼくは、大量生産・大量消費ではないビジネスの在り方を知る。庄野潤三小説撰集を通して出会った家族たち、装丁デザインをお願いした和田誠さん、全国の書店で働く人々。一対一の関係をつないだ先で本は「だれか」の手に届く。その原点と未来を語った、心しみいるエッセイ。

今の時代に、個人の小さな店が生き残るために必要なことは何か。京都の人気書店「恵文社一乗寺店」の店主が、京都の街で愛されるさまざまな個店を訪ねて、小さなお店の魅力と街との関わりについて考えます。

2冊とも前から気になっていた本。
もちろん自分の仕事、今が理想のカタチというわけではなく常に自分の仕事については考え続けています。
そんなわけでビジネス書コーナーをうろつくことも時折、なのですがある時見つけたビジネス書(いいヒントを得ましたがこれは図書館蔵書としていません。いいヒント、しかし本としてはヒドい。なんだろう、あくまで個人の、読書じゃなく勉強でもなく・・・といった感じなので。)の周辺にあったのであわせて購入しました。

島田潤一郎さんは文庫化もいいきっかけ。そう、読むかどうか迷っていた本、文庫化はいいきっかけ、背中を押されますね。

堀部さんは京都というちょっといちげんさんにはハードル高い街を、本屋の店主の目線で切り取ってくれるので助かります。

プラス5篇のニュー・エディション!

『ちょっと本屋に行ってくる。』増補版が新登場!

本とともにあるなにげない日常を切り取る、人気脱力エッセイの増補版『ちょっと本屋に行ってくる。NEW EDITION』のリリースが2023年11月25日に決定しました! 書店限定アパレルブランド『BOOKSELLERS CLOTHING issue』で連載中のコラムをまとめた既刊『ちょっと本屋に行ってくる。』は、取扱各書店で品切れとなり、本好き、本屋好きのSNSでも共感を集めました。今回、新装ニューバージョンとして5篇を加えて(30ページ増量!)の再リリースです。

これは街の本屋さんで偶然見つけ、すぐに気に入り、その日に読み終えた感じ。本好きならだれでもクスッとなるいい話の数々。偉そうでも何でもないそこらの小話として本屋・本好きの風景が描かれます。

この本amazonで取り扱ってないんですね。リンクにamazon使っといてなんですが、なんか嬉しいな。

私事ですが今年から息子が中学生になり、やっているスポーツの関係で”ちょっと本屋に行く”時間がグーンと増えました。喜ばしい限りです。

当たり前の日常が、視点を変えると全く別の世界になる―。気鋭の人類学者による、世界の見方を変える「手引き」書。

西日本新聞で2020~2022年に連載した「人類学者のレンズ」、朝日新聞で2018年に連載した「松村圭一郎のフィールド手帳」を加筆・修正、再編集して書籍化。

「うしろめたさの人類学」などで知られる筆者は、コロナ禍やオリンピック、地震、水害、戦争などの社会、時事問題が噴出する「現在」に立脚しつつ、人類学の先行研究、原点であるエチオピアの人類学調査、古里の熊本での思い出をたどっていく。

人類学者のさまざまな眼を通じて、「危機」の時代を読み解き、揺れる「今」を生きるヒントを考える。

レヴィ=ストロース、ルース・ベネディクト、デヴィッド・グレーバー、ティム・インゴルド、岩田慶治、猪瀬浩平、磯野真穂など、国内外の人類学者の論考が登場。人類学という学問と現実をつないでいく試み。

西日本新聞連載時と同様に福岡出身の写真家、喜多村みかとコラボ。ポートレートでありながら、抽象性を合わせ持つ喜多村の写真は、文章の余白や解釈の幅を広げる。

引用にある「うしろめたさ・・・」は個人的にピンとこない部分が多かったのですが「くらしのアナキズム」は大好き、な松村さん。地方新聞の連載、というのも気になる要素の一つ。面白い記事が多い。パラパラやってみた感じ大分幅広い印象。愉しみですね。いいヒントがあるといい。

ユネスコ(※)は、「ネオ日本食」を見落としている。
(※)無形文化遺産に「和食」を登録

「ネオ日本食」とは:海外から持ち込まれたはずなのに日本で独自の進化を遂げ、わたしたちの食文化にすっかり溶け込んでいる食べ物&飲み物。
 
B級グルメ、せんべろ、町中華、ヌン活――
フード界の次なる最注目キーワードは「ネオ日本食」だ!

かつてパンケーキ・ブームを牽引したトミヤマユキコが見出した“新概念”。本書は、その歴史・魅力・美味しさを徹底的に取材し描き切った、読みものとしても一級の渾身作です。
さあ、身近なのに広大な「#ネオ日本食」の世界へ!
 

朝日出版社の橋本亮二さんの勧めで。面白いテーマですよね。
特に昭和後期から平成に若者期を生きた自分には共感できるテーマが多いでしょう。食べる好き事が好きならば尚更。

最後は偶然2冊目となった夏葉社・島田潤一郎さんの読書エッセイ。

吉祥寺でひとり出版社「夏葉社」をつくり、全国にファンをもつ著者が本と過ごした時間を語る、無二の随筆集。うまく本が読めなかったあの頃から、毎日子育てをしながら本を作り、読書を続ける現在まで。忘れられない時間をありのままに切り取った、短篇小説のような読書エッセイ37篇。

”どうせおもしろい”とかおかしな表現をしてしまいそうな島田さんの読書エッセイ。事実各SNSみていてもみな書店さん絶賛ですね。しかしまちライブラリーの礒井さんに続き島田さんも、みすず書房から続けて”本の本”。なんだか嬉しくなりますね。

6月も続けて控えめ・・・と思ってるんですがおかしい、何故か予定のリストは地味に増えて行っています。できるだけ無駄のない入庫を心がけてます。


※リンクがamazonなのはamazonで買って欲しいということでは決してなく、単に見やすい・調べやすい・・・ということです。誤解なきよう。


http://www.coldmountainstudy.com/
coldmountainstudy@gmail.com 

coldmountainstudy  店主:鳥越将路


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