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「お疲れさま」をアップデートする|言葉の進化

この記事は「お疲れさま」について掘り下げる全5部構成のエッセイシリーズの第5部です。

第1〜4部はこちらから読めます🔗

言葉にも進化を

街にはテスラが走り、iPhoneは16世代目になりました。夜空にはドローン花火が上がり、AIはすっかり日常に溶け込みました。

コロナ禍を経て価値観はさらに多様化し、わたしたちの暮らしは時代に合わせてアップデートされ続けています。

千年以上にわたり受け継がれてきた「お疲れさま」という言葉も、未来に向けて新しい形を模索する時期にきているのかもしれません。

全5部構成のエッセイシリーズ、最終回のテーマは「お疲れさまをアップデートする」。

「お疲れさま」に代わるこれからの表現を一緒に考えていきましょう。

「お疲れさま」を分解する

まずは「お疲れさま」という言葉に込められた意味を分解するところから始めてみます。

他言語の視点や分解した要素をもとに考えると、こんなニュアンスが浮かび上がりました。

  • 一生懸命してくれてありがとう。

  • たくさん働いてくれてありがとう。

  • よくぞやってくれました!

  • やあ!

  • 元気?

  • どう過ごしてた?

これらに共通するのは、相手を認め、気にかける優しさです。
つまり「お疲れさま」は、「あなたを気にかけています」という一貫したメッセージを伝える言葉なのです。

そして、この言葉の最強な点は、文面でも音声でも対面でも使える汎用性の高さ。時と場所を選ばない万能性が「お疲れさま」をここまで社会に浸透させたのでしょう。

「おかげ日和」という提案

そんな「お疲れさま」に代わる言葉として、わたしが考えたのが…

「おかげ日和」 です!!!🎊👏🏻

この言葉には、感謝や親しみ、そして関係性に対する温かい気持ちが込められています。押し付けがましくなく、他人事すぎず、投げかけすぎず、固定しすぎない。

その絶妙なバランスが心地いい「おかげ日和」。

略すと「日和です」「日和〜」とも言える手軽さも、この言葉の魅力のひとつだと思います。

例えば、

  • メールで:「今日もおかげ日和です」

  • 対面で:「おかげ日和ですね」

  • 独り言のように:「おかげ日和だわ〜」

これ、めっちゃいいと思いませんか?

※クライマーズ・ハイ

こうやって真剣に書いていること自体、ちょっと照れくさいですよ。わたしも半笑いですし、おかしければ一緒に笑ってください。

でもこの言葉が「お疲れさま」の代わりとして日常に溶け込んでいく未来を想像すると、声に出す価値があると感じるのです。

リスクを背負ってでも、小さな波を起こしてみる。
ささやかな変化の積み重ねが、未来を少しずつ変えていくのだと、わたしは本気で思っています。

「お疲れさま」への敬意とこれから

それにしても「お疲れさま」はやっぱり偉大ですね。

たった6音で感謝や労いを伝え、どんな場面にも自然と馴染むこの言葉には、他の言語にはない日本語ならではの奥深い魅力を感じます。

この言葉を失ったらわたしは社会性を欠いてしまうので、これからも「オツカレサマデス」「オツカレース」「オツカレー🍛」といった調子で使い続けることになるでしょう。

ただ、それと同時に「おかげ日和」という新しい言葉も少しずつ広めていきたいと思っています。

そしてわたしが人生を終える時。

走馬灯の中で「おかげ日和でした、ありがとう」と呟ける未来を願っています。

それが、この言葉をこの世界に提案したわたしのささやかな夢です。


ここまで5部にもわたる長編エッセイを読んでいただき、ありがとうございました。

いや〜、おかげ日和ですね😌🤲🏻✨

一緒に広めていきたい!もっといい言葉見つけたよ!でも何でも、コメントいただけると嬉しいです🪷

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