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原田マハ著『一分間だけ』の感想

表紙とプロローグだけでも涙がこぼれる作品でした。

犬を飼ったことがある人なら尚更だと思います🥲

不器用で一生懸命な主人公が仕事とリラの間で揺れ動く葛藤がリアルに描かれていて、胸が締め付けられました。

大切にするべきものは恒常的で誰の目にも明確に映るけれど、100%で向き合えるかというのはまた別の話という…。

最後まで神様は現れませんでした。

それでも、リラと過ごした時間には意味があったと思える終わり方でした。同じ方向を見ていた時も、違う道を歩き始めた時も、これまでに結んできたあらゆる関係はどこかで自分を温め続けていると感じました。

だからこそ、目の前にあるもの大切にして、悔いのないように今を積み重ねていきたいと強く感じさせてくれる作品でした。

物語の中にはたくさんの女性が出てきます。
原田マハさんの描く女性はどれも解像度が高く、「あ〜こういう人いる!」となるところが読んでいて面白かったです🫢

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