梅田政宏さんというケアマネ。 大阪の西成地区で、一人ケアマネをやっていて、そしてゲイ。 いや、梅田政宏さん個人のセクシュアリティに興味があるのではないです。 ただゲイをカミングアウトしていたこと、それによって、ハードな時代を生きてきたLGBTQ(ま、特にゲイの利用者さん)の高齢者にとって、唯一無二の存在になっていたこと。 その部分です。 美輪明宏がスピリチュアルブームに乗り、おすぎとピーコがブレイクして、 マツコ・デラックスが支持されるようになり・・・。 今でこそ、
今日はMSWではなく、現在のケアマネの話から。 そう、私は現在のところ、居宅ケアマネです。 希望した転職ではなく、職場移動。 正直言って、居宅ケアマネが好きでしょうがない! ・・・とは、とても言えません。 そんな私は、がっつり営業してます! なぜって、100%自分のため。 居宅ケアマネの業務そのものは、本音を言うと好きではない。 だから苦手なパターンのケースは、できるだけ持ちたくないです。 割と得意と言うか、ギリギリ好きと言えるのは、がん末期のお看取りケース。 退
病院のMSWをしていると、感情を揺さぶるような映画って見れなくなります。 特に悲劇が全くダメ。 主人公がそれを乗り越えて、ハッピーエンド・・・かどうかは、関係ありません。 劇中に悲劇があること自体がね、もうダメ。 当事者の心情やら、境遇やらに感情移入してしまって、ずーんと落ち込みます。 というのも、こんな出来事が日常的にあるから。 先日のこと、内科に定期通院していた近藤さん(仮)が亡くなりました。 80代のおばあちゃん。 自宅が丸ごと、火事で燃えてなくなりました。
こんにちは、急性期病院のMSWです。 オチのない話をします。 今現在、生き延びている超高齢者の皆さん。 戦争も乗り越えて、物がなく飢えた時代も通り過ぎ、タバコもスパスパの世代で、それでも長生きしているって・・・。 結局、選ばれた「強靭」な生き残りなのでしょう。 それで思い出すのは、阿部(仮名)さんです。 阿部さんは90歳超えの小さいおばあちゃん。 腕なんて、握っただけでぽっきり折れそうに細いですが、でも元気です。 びっくりするのは、その食生活でして。 なんと、コーラ
こんにちは、総合病院のMSWです。 オチのない話をします。 (名前は仮名です) 奥山さんには息子が二人いて、次男は野球選手です。 数年前に引退したし、トップスターではないので私は知りませんでしたが、どうやら中堅どころの内野手(あれ、外野手だったかもしれません)。 石田純一の奥さん、東尾理子さんの父上ともちょっとだけ関りがあったらしく、サインボールをお持ちです。 そしてそれを、とってもとっても大事にしている奥山さん。 でも、自宅の離れに同居しているのは長男家族です。 ね
こんにちは、急性期病院のMSWです。 オチのない話をします。 MSWの仕事は、面談に始まり、面談に終わると言っても過言ではないくらい、面談の連続です。 患者と面談、家族と面談、ナースやコメディカルとの打ち合わせに、担当医の意向確認の面談。 ケアマネ・介護施設の担当者、行政のひと・・・もうキリがないですね。 家族と面談の場合、しばしば小さい子どもが同席します。 患者さんの孫、姪、甥、そんな感じ。 大きいお子さんだと、小学生くらいでしょうか。 まあ、だいたいはうるさいです
こんにちは。 総合病院で働くMSWです。 オチのない話をします。 (名前は、全て仮名です) 近藤さんは、行き倒れでした。 60代の男性です。 あれは真冬だったかな。 近藤さんはコンビニの店先で朝からうずくまっていて、それが夜になってもそのままだったので、救急搬送されてきました。 なに、それ。 でも、お店の人の気持ちも、ちょっとわかります。 近藤さんは爪は真っ黒で、髪の毛は固形ワックスで固めたみたいにガビガビ。 ものすごい体臭で、差額料金なしで、こちらからお願いして個
こんにちは。 総合病院で働くMSWです。 オチのない話をします。 (名前は、全て仮名です) 平田さんは、心筋梗塞で入院中。 80代も後半で、丸顔の小さいおじいちゃんです。 昼間は、ベッドの上にちょこんと座って、品行方正。 看護師が声をかけると、ニコッと笑って、ぼそっと話す。 おむすびころりんに登場するとしたら、きっと「イイ人」の方のじいちゃん。 それが平田さんです。 ところが、21時の消灯後、平田さんは様子が一変します。 ベッドから抜け出して、病室の棚をごそごそ。