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梅田政宏というケアマネ、急逝したのは残念でならない
梅田政宏さんというケアマネ。
大阪の西成地区で、一人ケアマネをやっていて、そしてゲイ。
いや、梅田政宏さん個人のセクシュアリティに興味があるのではないです。
ただゲイをカミングアウトしていたこと、それによって、ハードな時代を生きてきたLGBTQ(ま、特にゲイの利用者さん)の高齢者にとって、唯一無二の存在になっていたこと。
その部分です。
美輪明宏がスピリチュアルブームに乗り、おすぎとピーコがブレイクして、
マツコ・デラックスが支持されるようになり・・・。
今でこそ、ゲイでいることやゲイ・セクシュアリティの知人は、珍しい話ではありません。
でも、現在80代以上の高齢者が生きていた時代は、「同性愛は病気」でした。
差別的な視線も、強烈なもの。
一族の恥さらしと後ろ指差された・・・と、私自身が担当していた利用者さんに教えてもらいました。
だから、ゲイだということは絶対言えない。
家族とも縁を切る。
そもそも家族を作らない。
そして、介護だの福祉だのは、「自分とは関係ない世界」って思ってた。
だって、俺はゲイだからさ。
こんなことを言われた経験もあります。
そんな方々にとって、梅田政宏さんの存在はどんなに大きかったことか。
梅田政宏さんはさらに一歩踏み込んで、当事者団体の輪に利用者さんを連れ出しました。
社会に受け入れられなかった人生から、若い世代に教えを請われる日々へ。
役割を持つということは、本当にプライスレス。
どんなイケナイお薬よりも、利用者さんを元気にするものです。
ああ、なのに。
梅田政宏さんは2022年6月に急逝。
もっと早くに知って、できれば会ってみたかった。
残念でなりません。。
梅田政宏ケアマネの功績は?急逝までの軌跡や死因、支援者としての凄さを振り返る
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