高齢者って結局選ばれた人なんだろうか
こんにちは、急性期病院のMSWです。
オチのない話をします。
今現在、生き延びている超高齢者の皆さん。
戦争も乗り越えて、物がなく飢えた時代も通り過ぎ、タバコもスパスパの世代で、それでも長生きしているって・・・。
結局、選ばれた「強靭」な生き残りなのでしょう。
それで思い出すのは、阿部(仮名)さんです。
阿部さんは90歳超えの小さいおばあちゃん。
腕なんて、握っただけでぽっきり折れそうに細いですが、でも元気です。
びっくりするのは、その食生活でして。
なんと、コーラとアンパンで生きています。
あ、それと喫煙。
阿部さんが1人暮らしするアパートの隣が雑貨屋。
毎日、阿部さんは雑貨屋まで歩いていき、コーラとアンパンを買って帰る生活なのです。
もちろん娘さんやケアマネは、それを良しとはしません。
どうやって釣り上げたか知りませんが、ヨロヨロと歩けるのに、阿部さんは要介護度3。
毎日のヘルパーでは、当然食事作りもルーティンです。
でもね、阿部さんは食べないんですって。
ヘルパーの仕事は、前日の担当者が調理した総菜を処分するところから始まるんだとか。
じゃあ、ケアプランから食事作りを外せばいいのに・・・と思いますでしょ?
でもそれをすると、ケアマネが「ケアプランの不備」を指摘されるのです。
こんなに高齢でひとり暮らし。
自炊もしていないのに、調理支援を入れないのはおかしいだろうって。
なんて、壮大な無駄遣い(いろんな意味で)。
ちなみに阿部さんは、病院には月1回、元気に受診してきます。
整腸剤と軽い眠剤の処方を受ける以外は、特に内科的疾患もないのです。
40代でがんになる患者さんもいるのに。
タバコを吸わなくても肺がんになる患者さんもいるのに、ねえ。
世の中って不条理だと思うのです。
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