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詩 「孤独の名言風」
1.
あなたはひとり
わたしもひとり
あなたがふたりだったら
あなたはあなたじゃない
わたしがさんにんだったら
わたしはわたしでいられない
2.
友人がいない人は
性格に問題がある
と思っている人の
性格にはかなり問題がある。
3.
ソロ活だか
おひとりさまだか
ぼっち飯だか知らんが
人間がひとりで飯食ってるだけだろ。
いちいち名付けんな。
ひとりでご飯食べるのが
そんなにちゃみちいでちゅか?
SNSで誰かにかまってもらえないと
ご飯も食べれないんでちゅか?
4.
クリスマスイブの夜
ひとりで街を歩いていて
胸が締め付けられるような
息苦しい感覚に襲われたら
それはきっと、
サンタさんが走り回りすぎて
街に酸素が足りてないだけだから
明日になれば大丈夫。
5.
他人と関わることだけが
その人の「予定」ではない。
明日は読書をしたいから、
金曜日は家で音楽を聴きたいから、
日曜日はゴロゴロしながら
布団の上でおせんべい食べたいから、
という「予定」で
人からの誘いを断るのは
なぜこんなにも悪なのでしょうか。
あなたのことが嫌いなわけではない。
むしろ好きです。
でもひとりの時間はもっと好き。
だから私は、
あなたを傷つけないための嘘を
大学ノートに書き溜め、
今年で十冊目になりました。
6.
たまには人と会うのもいい。
ひとりの時間を楽しむための
最高のスパイスになるから。
あのさ。ところで
この名言風、ダサくない?
最高のスパイスて。
孤独のシェフかよ。
孤独のシェフがドヤ顔で
孤独を調理してんの?
だっさ。閉店しろ。
7.
「トイレ行きたくない?」
「それな!マジでそれな!」
ってなるときほど
人と人が仲間になることはない。
我々は連れションが終わったら
また他人同士に戻るのである。
8.
孤独な状態は
暇、ではありません。
ひとりでやりたいことが多すぎて
クソ忙しいから
わたしは一生、
暇を経験できないでしょう。
9.
人と関わりすぎている人は
外部からの情報と刺激を
処理する時間が少ないから
消費するだけで精一杯になり
自分を持つことができない。
孤独を恐れなくなったとき
はじめて「自分」が生まれる。
10.
紙の本で読む文字や
CDやレコードが再生する音に
なぜ価値があるかというと
物として「それしかない」状態で
接することができるからです。
外部や他の機能に繋がることのない
それらは「物」として孤独なのです。
わたしと本、
わたしと音楽、
世界にはそれしかない。
物語はわたしに
どこか遠くの知らない街で
新しい人生をくれました。
音楽はわたしに
きみはひとりじゃない
と語りかけてくれました。
そんな気分にさせてくれる体験は
それしかできない「物」と
わたしがひとりの「者」として
孤独が繋がる瞬間があったからです。