ジョン バーニンガム “BORKA” その2
以前、John Burninghamさんの、”BORKA”について書きました。
とうとう、リニューもできなく返却の日が来ました。またもう一度読み直して、今度は、お話の内容について書きたいと思います。ネタバレ注意です。
あらすじ
Plumpsterさんちの子として生まれてきたBORKAですが、6匹の兄弟のうちBorkaだけ羽がありませんでした。お母さんはお医者さんに相談して、毛糸でジャージーを編むことにしました。
毛糸のジャージーを着ても、みんなにいじめられます。飛ぶ練習も、泳ぐ練習も他の兄弟のようにはいきませんでした。泳ぎの練習をしても、お母さんが編んでくれたジャージーが水を吸って乾くのに時間がかかります。
季節が変わり、寒く湿った季節になりました。Plumpster一家は、旅立ちのときを迎えました。みんな、長いこと飛んでいくことに気を取られていて、Borkaがいないことには気が付きませんでした。
Borkaはどこか寒さをしのげるところを探して、ある一そうの船に乗ります。そして、イギリスへ。(船の中の出来事は、端折りますね)
Kew Gardensというところに、落ち着くことになりました。そこでは、誰も羽のないBorkaのことを笑うものもなく、そして、Ferdinandというお友だちに泳ぎも教えてもらって、幸せに暮らしているそうです。
改めて読んでみて思ったこと
前半の惨めさ、描写が半端ないですね。いじめられたり、一緒にいなくても気づかれなかったり、おまけに、暖かいところへ渡っていくのに、誰も気づいてくれなかった、というくだりでは、本当に悲しくなります。
その対比があって、イギリスに行く船の中での暖かい船長さんたちの対応が心に沁みます。そのあと、イギリスについてからも幸せに過ごしているというハッピーエンドも嬉しいです。
最後の方の文に、sheとあって、それまで気にしていなかったのですが、Borkaが女の子だったことに気づきました。
私の好きなお話の一つになりました。また、図書館でリクエストして、読みたくなったときに読みたいと思う本です。