夜行バスと鉄道を使って大人の大冒険 「関西ノープラン旅」(前編) Vol.7
京都・大阪編
今回の旅は、いつものようにマイカーでドライブしながら向かうのではなく、行きは "高速バス" 道中の移動は"鉄道と路線バス" 帰りは、"新幹線" を利用した3泊4日の関西旅行編を3回に分けてお送りする。
会社を契約満了になった後の傷心旅行
この旅をしたのは、2019年10月。
契約アルバイトとして新卒で働き始めて3年と少々。大好きな業界・大好きな会社でこれから社員として責任感を持って働きたいと思っていた矢先、会社から突然に契約満了を告げられて真面目にコミュニケーションを大切にしながら仕事をこなしてきたのにそんなことがあるのかと社会の厳しさをモロ食らった。契約満了月の9月末まで働き、無気力で呆然とした毎日を送っていた時期に行った傷心旅行の記事なので、願掛けを込めて神社や寺院に多く行くことになる。(完全にノープラン旅)
人生初の高速バス移動
今回の旅の始まりは、人生初・夜行バスでの移動から始まった。普段は交通費を少し削り、のぞみではなくこだまを使う関西旅行が多かったが、退職して自由にお金も使えないこともあって早朝に京都へ着く高速バスにした。高速バス初心者の私は、リクライニング性の高いVIP LINERグランシアで。
21時55分に東京駅のVIP LINER専用乗り場から出発して翌朝6時に京都へ。
(初めての夜行バス移動は、座席の居心地と空気感で一睡もできなかった)
『伏見稲荷大社』
まず始めに向かったのは、京都駅から電車乗ること5分で辿り着ける『伏見稲荷大社』。
全国に30,000社あるとされている稲荷神社の総本宮で、稲荷山へ続く道には鳥居が連なり、国内外問わず多くの観光客や参拝客が訪れる京都の人気観光地のひとつ。
本殿に手を合わせご挨拶して、裏手にある稲荷山から力を頂きたく早朝登山を開始。日の入前の6時過ぎということもあって日中は多くの人たちが列をなす境内も登山道も人はまばらで、日本人は特に少なく、海外からの観光客の集団に混ざりながら一緒に汗をかきながら登り続けた。
鳥居の隙間から御来光が差したり、自然豊かでマイナスイオン溢れる登山道の途中には、京都市内を一望できる展望スペースがあったりしたせいか疲れずに山頂まで登りきり、ゆっくり休憩をはさみながら下山し終えた後に御朱印を頂き、贅沢な朝だなと思った。
錦市場から『宝蔵寺』
『伏見稲荷大社』を後にして電車で向かったのは、京の台所『錦市場』。
390メートルの長い市場に127軒のお店が軒を連ねる商店街で朝ごはんを期待したが、9時過ぎということもあって各店が開店準備に追われてる状況だったために市場散策のみ。京都河原町に来た目的のひとつである市場から徒歩5分の場所にある『宝蔵寺』を参拝した。
とても印象的で鮮やかな御朱印は、京都を代表する画家・伊藤若冲が描いたもので、宝蔵寺で所蔵している髑髏図の絵柄を使用している。伊藤若冲及び伊藤家の菩提寺で所縁のあるお寺のインパクトある御朱印に惹かれ足を運んだが、時間が静かに流れる趣のあるお寺で心が落ち着いた。
ここからは徒歩での移動が中心になる。
『八坂神社』から祇園散策
続いて向かうのは、祇園エリア。祇園さんの愛称で親しまれ、祇園の中心に鎮座する『八坂神社』を参拝し、祇園の小路を街歩き。『建仁寺』を参拝したり、お店を覗いてみたりと歴史を感じながら楽しむ。
『平安神宮』から大好きな映画のロケ地と京風うどん
祇園の街を後にして徒歩で『平安時宮』へ向かう。
『平安神宮』は、京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に伝えるために、四海平安の祈りを込めて明治28年3月に創建された。大鳥居から続く参道からパワーをもらいながら京都に都があった時代にご祭神である桓武天皇が開かれた当時の平安京の正庁・朝堂院が約8分の5の規模で再現されている立派な社殿を参拝。
『平安神宮』を参拝してから徒歩5分の距離にある『堀池橋』へ。
私の大好きな映画で、映画館と自宅で10回ぐらい映像を観ていて毎度泣かされるぐらいに感動している「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2016年公開)のロケ地で、主人公の福士蒼汰さんと小松菜奈さんが劇中で歩くこの街並みと雰囲気がとても好きで2回目の来訪だ。川が流れて自然豊かなで高い建物のない住宅街の雰囲気がまた良い。
遅めの朝食兼昼食は、京都散歩の道中で見つけた『屋島うどん京都店』へ。
鰹出汁の効いた京風のうどんにサクサクの海老天をトッピングした逸品。人気店でお客さんが続々と入店してくる理由がよくわかるしご当地のものにたまたま辿り着くのも旅の醍醐味。
京都街歩き散歩のゴール
錦市場から各所を回り歩き始め5km。
ようやく京都街歩きのゴールは、室町時代に作られたとされる鴨川に架かる『三条大橋』。橋上からは比叡山・北山・東山などの山並みを見られ、河川敷で語り合うカップルたちや家族連れたちが穏やか時間を過ごしている。新旧の街並みが広がる橋の周辺には、お茶や食事ができる飲食店が軒を連れているので休憩や雰囲気を楽しむだけでも訪れてみてはいかが。
京都観光の締めに『賀茂御祖神社 (下鴨神社)』へ
京都街歩き散歩を終えて京都バスで向かう先は、本日の京都観光ラストになる『『賀茂御祖神社 (下鴨神社)』。
名前を聞いたことある程度で、ただ行ってみたいという気持ちで向かってみたが、京都の社寺では最も古い部類に入る神社で、、本殿2棟が国宝とされている。
国宝の有名神社だけであって人も多かったが、参拝した後は、心がより晴れやかになるよな落ち着いた由緒ある場所だった。
朝6時過ぎに京都の地に足を踏み入れ、京都6社の寺院を参拝して5社の御朱印を頂き終えたのは、15時過ぎ。長くゆったりとした京都観光となったが、疲れ以上に充実感が増している状態で、京都駅まで向かいJRで大阪へ。
大阪編へ続く
大阪編
通天閣のお膝元『新世界』
完全ノープラン旅なので、次に大阪のどこへ行こうか京都から大阪に移動する電車の道中で、検索していると『新世界』の紹介ページを発見。
夜は『新世界』へ観光をしたくなり、ホテルも押さえてなかったので、じゃらんで当日予約ができた新世界すぐ近くの「ホテルヴェルティックス大阪」(※現在、無期限休業中)を予約して大阪駅から新今宮駅へ。
ホテルにチェックインしてシャワーを浴び、仮眠を取り、夜は大阪街歩き散歩スタート。2度目の『新世界』の街並みは、飲食店のオブジェやフォント・ネオンの雰囲気が、お祭りみたいでTHE大阪って感じで、とても欲していたものが見れた。
100年の歴史を感じる遊郭『飛田心地』とバリエーション豊富な名物
新世界から商店街を抜けて徒歩10分少々。大正時代から続く歴史溢れる料亭内での客と仲居との「自由恋愛」という建前により運営している遊郭街『飛田新地』。
冷やかしではないけれど、どういうものかと興味本位で足を踏み入れてみた。仲居と呼ばれるコンパニオンのお姉さんと呼び込みのおばちゃんの二人体制で、店先の前に通る男性たちに声をかけるスタイル。すごく明るい照明の光輝く玄関に綺麗なお姉さん(明日花キララさんみたいなお顔のお姉さんが多め)たちがどの店にもいてとても異世界感が強く、日本でもまだこんな街があるのかと思うほどに。(夜行バスを使うほどジリ貧のひとり旅のために今回は遊郭の利用をするという眼中はなかったが、後から値段を調べたら驚いた・・・・・・。
夕食は、飛田新地のど真ん中にある『あっちち本舗』のたこ焼き。
定番のソースマヨからぽんずマヨまで全8種類オール600円。今回は、幅広い味の種類に迷いながら食べたことなかった塩焼きを。粉もんはこってりという印象があったが、塩だとあっさりになりもたれず食べることができる。ネギのトッピングも無料なので是非とも一緒にご賞味あれ。
初日の最後はこの場所で
21時過ぎに『飛田新地』を後にして初日の最後は、御堂筋線で動物園前駅からなんば駅に向かい『道頓堀』へ。
別にお店に入るわけでもなく、街歩きだけの大したことは何もしていないのにワクワクが止まらない大阪を楽しんだのでした。
<追記>
長文の記事を読んで頂きありがとうございました。あと2日分の記事も頑張ってまとめるので、是非とも読んで頂けると幸いです。またフォローやグッドボタンも押して頂けると励みになるので、引き続き宜しくお願いします!!
施設概要 (※詳しくは、公式HPを要チェック)
1.『伏見稲荷大社』
京都府京都市伏見区深草薮之内町68
電話番号:075-641-73312 駐車場あり
3.『宝蔵寺』
京都府京都市中京区裏寺町587
電話番号: 075-221-2076 駐車場なし
4.『八坂神社』
京都府京都市東山区祇園町北側625
電話番号:075-561-6155 駐車場なし
5.『建仁寺』
京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
電話番号:075-561-0190 駐車場なし
6.『平安神宮』
京都府京都市左京区岡崎西天王町97
電話番号:075-761-0221
7.『堀池橋』(ぼくは明日、昨日のきみとデートするロケ地)
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町57−6
8.『屋島うどん 京都店』
京都府京都市東山区分木町65
電話番号:075-751-9433 営業時間:月〜土11:30〜13:30 定休日:日曜日 駐車場なし
9.『三条大橋』
京都府京都市東山区大橋町
10.『賀茂御祖神社 (下鴨神社)』
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
電話番号: 075-781-0010 駐車場あり
11.『新世界』
12.『飛田新地』
※各自自己責任でお調べ頂けたらと思います。
13.『あっちち本舗 飛田新地店』
大阪府大阪市西成区山王3丁目4−9
電話番号:06-4980-1716 営業時間:12:00〜0:00(土曜日は、1:00) 年中無休
駐車場なし