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働くことについて

人はなぜ働くのでしょうか。

その問いが生まれるのは
どうして私は働かないといけないのかという
ある種の現実逃避によるものでした。

一番初めに思いつくことは
やはり金を稼がないといけないから。

もっともなことでしょう。

どれだけそれ以外に重きを置いたところで
金なしには生きていけないのが
私達の生きる世界に他ならず。

しかし金が全てでは無いという言葉は
あながち綺麗事でもないように思うのです。

溢れんばかりの金を稼いでいる人間ですら
人生に悩みを抱えているというのですから。

働くことのもう一つの意味は
社会に属するという状態を得ることだと思うのです。

物質的にどれだけ恵まれていようとも
社会に居場所のないままでは
まるで生きている心地がしないものです。

労働について
こうも嫌なものであると
人は口々に言いながら
それでもそれを止めようとしないのは

金銭はもちろんのこと
やはり社会的な居場所を求めているからでしょう。

人間というものは
良くできているのかいないのか
人と関わることの無ければ
ダメになってしまうのです。

それは私が身をもって知った
数少ない教訓の一つなのです。

金に余裕があったため
働いていない期間があったのですが
金銭的な余裕などまるで機能しないように
私は見る見るうちに病んでいってしまったのです。

だから私は
多少の苦しみを伴ってでも
働いていたほうがいいと思うのです。

働いていない時の苦しみの方が
社会から必要とされていないという疎外感の方が
その何倍も苦しいものでしたから。


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