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糖尿病ですが食べるのをやめられません

【相談】会社員27歳男性

はじめまして。私は地方で事務職をしている人間です。常に甘いものを食べてしまっており、困っています。

昨年HbA1cが8を超えており、糖尿病の診断を受けました。家系で糖尿病の人はいないのでショックでした。
しかし、もともと甘いものが好きですので、甘いものを食べるのを辞めることができません。

実際甘いものだけではなく、ラーメンやハンバーガーも大好きで、給与のほとんどを食事に使っている感じです。

ジムはたまに通っています。筋肉量は相対的に結構多いと思います。身長は172センチで体重は90キロです。

唯一の努力といえば、砂糖入りのジュースを糖質ゼロのジュースに変えたくらいでしょうか。

自分は糖尿でまずいと思っているのですが、それ以上に食べてしまいます。書きながら思い直してみたら、甘いものだけではなく、せんべいも食べますし、何か結構終わっちゃってる感じです。

これはメンタルの問題も絡んでいるのではないかと思っています。ご指導お願いします。

【ななにいに@メンタル兄貴の回答】
身体の件については専門医や管理栄養士さんにご相談されることをお勧めします。
この場所では、もともとHbA1cが10を超えていた糖尿病の先輩としてお話をさせていただきます。ご自身で検査結果を重く受け止めていることは良いことだと思います。

後天性の2型糖尿病はいくつかタイプがあります。
①血糖値がずっと高すぎて、すい臓から出るインスリン(血糖値を下げる役割がある)がもう出なくなってしまうタイプ
②太りすぎで、すい臓の周りに脂肪がつきすぎるなどなんらかの理由でインスリンの効きが悪くなってしまうタイプ
③すい臓が悪い、すい臓の手術したなど、どうしようもなくなってしまったタイプ

世の中で多いのは①と②のタイプです。
①のタイプはインスリンの注射を食前に直接おなかに打って、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
②のタイプは痩せれば、インスリンの効きがよくなってある程度血糖値は回復します。

糖尿病が進むと何が怖いのかというと・・・。

①腎臓病
血糖値が高いままだと、腎臓の細い血管を糖がつまらせて、腎臓を壊してしまいます。その結果、体の老廃物をろ過することができずに、体に毒素がたまってしまいます。このケースでは人工透析が必要になります。

②合併症
糖尿網膜症といい、目の細い血管を糖が傷つけてしまい、出血し、失明してしまいます。また、足の細い血管も傷つけてしまい、足が腐ってしまいます。足を切断することになります。特に、神経も腐らせてしまうので、足の痛みを感じないそうです。気づいたら足が腐っている。超怖いですよね。

③体が溶ける
血糖値が高いと、インスリンの効きが悪いため糖をエネルギーに代謝することができません。そうなると、代わりに身体にある筋肉や脂肪を分解してエネルギーに変える必要が出てきます。「体が溶ける」とも言われます。糖尿病が進んだ人にはやせ型の人も多いのですが、その人たちは筋肉が溶けてしまったのです。

別に甘いものを食べてもいいんですが、問題なのは血糖値が急上昇することです。甘いものをドカ食いすると当然急激に血糖値が上がります。そうすると、頑張ってすい臓がインスリンを放出するのですが、血糖値がなかなか下がらなかったり、急にインスリンを出すためにすい臓が頑張るもんですから、すい臓が機能しなくなってしまいます。先に野菜などの食物繊維を取ったり、ゆっくりバランスよく食べることが必要だと考えられています。

が、あなたが聞きたいのはそんなことじゃないってことは理解しています。
ここからは超高血糖の糖尿病経験者が考える糖尿病の治し方をお伝えします。(実際僕はHbA1cが10超えてた時、死んでもいいと思って暴飲暴食して2か月で体が溶けて9キロ痩せましたが、先生にめっちゃ怒られたのでそれは抜きで。)

食事にしろ、酒にしろ、食べたり飲んだりして「おいしい」と感じているときには幸せホルモンが出て満足しているのですが、「まだあるじゃん、もっとくれ」とガンガンと食べ過ぎたら身体に悪影響を及ぼすものを食べたくなります。それはドーパミンが影響しています。あなたの欲求を刺激するドーパミンについて諸説ありますが、一説によれば、あなたの脳みそは基本的に大昔狩猟をしていた時代から変わっておらず、目の前に食べ物があったらら、明日も食べれるかわからないので食べれるだけ食べてカロリーを蓄えておけという信号を発信するようです。
たとえ飽食の現代でも、脳みそは変わっていないので、本能に突き動かされるまま食べまくってしまい、逆に自分の命を削ってしまうようです。

ですので、あなたが痩せて血糖値を下げるためにはドーパミンをコントロールする必要があります。
それはそれとして、先生から薬もらえるのであればめちゃくちゃ効くのでもらっておいた方がいいですよ。糖尿病と認めたくない気持ちはわかりますが、使えるものは使いましょう。

話を戻します。恐らくこれを実践すればドカ食いと高血糖は止まるんじゃないかなと思います。

①菓子の大袋を辞める。高くても小分けの菓子を買う
目の前にあるものは食べたくなるドーパミンの性質を考えると、一気に買いだめ、大袋で買ってしまうと、すぐにそれがなくなってしまうと思います。なので、高くても、手間がかかっても一気に買わず、食べる分だけ買いましょう。なのでグミとか結構危険です。羊羹や大福、おにぎりとかでいいんじゃないでしょうか。

②血糖値はある程度一定に
血糖値が下がるときに腹が減ります。特に血糖値を爆上げさせるドカ食いをすると、インスリンが急激に出るので、めっちゃ急激に血糖値が下がります。そうなるとめちゃくちゃ腹が減ります。
で、また爆食いしてしまいます。
ですので、あなたはちょこちょこ食いで血糖値を一定にする必要があります。血糖値を高いまま維持すると欠陥を傷つけてしまうので、あくまで通常の血糖値付近で一定です。
私は1時間に一本サラダチキンの大きくないやつを食べてました。タンパク質過多で腎臓と肝臓を悪くするという見方もありますが、あくまでHbA1cを下げるための一時的な対処療法であり、朝食、昼食、夕食でタンパク質の量は少なめに調整しているので大丈夫ではないかと思います。そうすると、何となく腹がいっぱいなのでランチ、夕食を少なめにとることができます。腹がそんなに減っていなくても決められた時間になったらサラダチキンを食べます。空腹になったら米や砂糖菓子の爆食いをしてしまいますからね。

③米やケーキを残すことを習慣にする
定食やケーキ屋さんで、もったいないですが、食事を残してください。最初は一口程度でも構いません。目の前にあるものをすべて食べたくなるドーパミンに対して人間の「習慣」で戦うのです。
結局、すぐにお菓子に手が出てしまうのも、大盛りにしてしまうのも、から揚げ定食を選んでしまうのも習慣なんです。
ですので、米や付け合わせのフルーツ、デザートを残すことを習慣にしましょう。最初は夕食から出大丈夫です。
私ははじめは付け合わせの漬物を「塩分が高いから」という理由で残し、次にデザートをたとえ寒天のような太らないメニューだとしても習慣として残し、米を半分残せるようになり、最終的にはオーダーの際に「ごはん半盛りで」とお願いできるようになって、半盛りの1/3は残していました。

運動をしたってあまり痩せません。いろいろ計算すると面倒くさいので、大体基礎代謝ー摂取カロリーで計算して、ちょっと多く歩いたとかのボーナスは気にせずもらっときゃいいと思います。

応援しています。あくまで、独り言でした。

ご相談、ご質問はななにいにtwitterまでお願いします。







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