【特別支援版】熱中症対策の指導~夏休みまでに間に合え!~
こんにちは。特別支援学級教員13年目のMr.チキンです。
暑いですね~。私の職場では、
というルールができました。そんなことを言ったって、暑いもんは暑いので、夏休み明けまでに相当貯まりそうな予感です。
今日は、特別支援学級教員が行っている熱中症対策の指導についてお話をします。
暑さ、寒さ対策に課題のある子がいる
特別支援学級で指導をしていると、暑さ・寒さ対策に対して課題のある子が多いことに気付きます。もちろん、通常学級に目を向けても、一定数います。
暑いのに長袖を着ている。(この場合は虐待リスクもあり、要注意です)
寒いのに半袖を着ている。
など、衣服による調節が難しい子は熱中症などに気を付けてあげる必要があります。ただ、衣服の調節の難しさについては、
暑さ・寒さを感じる機能が弱く、感じていない
衣服に対して、強いこだわりをもっている
大人に対して不信感があり、言われると意固地になる
何を基に判断して良いかの基準が分からない
などの特性や、本人の想いから発生する課題なので、大人の思ったようには子どもは動いてくれません。
そこで、本人が自ら判断する力を付ける必要があります。
特別支援学級では、視覚的に伝えたり、聴覚的に伝えたりしながら本人の判断能力を上げています。
視覚的に伝える~Yahoo!天気の活用~
学級で熱中症指導をする際に、Yahoo!天気の「熱中症情報」を見ます。
↑の男の子、汗の量や表情が、警戒度とリンクしています。
特別支援学級の子たちは、気温と衣服の調整に課題がある子が多いです。なので、このような視覚支援はとてもおススメです。
と、全体で確認をすると、男の子に感情移入をしながら、熱中症対策をしはじめます。
私は、タブレット端末をテレビに映して、朝の会の一つのコーナーにしています。
と、楽しみにしている子もいます。
聴覚的に伝える~合言葉の活用~
こちらの記事で伝えた通り、子どもたちは視覚優位な子ばかりではありません。聴覚優位な子たちに対しても、指導をしていく必要があります。その際に有効なのは”合言葉”です。私の学級では
教員「暑い日は、帽子を?」→子「かぶる!」
教員「水を飲むのは、のどが渇く?」→「前!」
教員「暑い時は?」→子「かげ!」
と、約束を声に出して確認します。
そのうちに、子どもたちが自分で
と、私の方をチラチラ見ながら、”僕、今、約束を守ってるよアピール”をしてきます。そうなれば後は習慣化するのを待つだけです。
とにかく家庭で使えるものを、夏休みまでに
これらの指導は、暑くなり始めたらすぐに行います。
なぜなら、夏休みまでに間に合わせたいからです。私は、職業柄、保護者からたくさん相談を受けます。例えば、
ということがあります。
せっかくの夏休み。学校ではできない経験をたくさんしてきてほしい。
家族の方の負担を減らしたい。
そのためには、学校で指導をすること、そして家庭でも使えるものにしておくことが必要です。
「Yahoo!天気」は親のスマホでも見られます。合言葉については、夏休み前の学級通信に載せておきます。
あともう少しで夏休み。安全・安心に過ごせることを願って指導しています。
では、またね~!