カウントダウンをやめてカウントアップしたら子どもが変わった話
屋根の雪を落としました。ある程度落とした後、
「今年は雪が多かったなぁ。」と一息つこうと思って下を見ると、
道に広がる雪の塊たち・・・
落とした雪をさらに除雪しなくてはいけないことに気付き
「うわぁ」となったMr.チキンです。
さて、今日はカウントダウン・カウントアップについてです。
気軽に使えるカウントダウン指導
子どもたちを席につかせるときによく使う手法です。
子どもたちはキャーキャー言いながら席につきます。
間に合ったときには、みんなで
「セーフ!」と言って喜びます。
カウントダウン指導のデメリットに気付いた
そんな便利なカウントダウン指導ですが、
ある日気付きます。
必要以上に焦ってしまう子がいる
教師の決めた時間設定で間に合わない子に対応しきれない
間に合わなかった子を責める子が出てくる
子どもたちは教師に”やらされている”感覚である
子どもが自分で座ることを決めて椅子に座る。
最終的に目指すべき目標はそこなのに、
カウントダウン指導を続けていてそこに到達するのだろうか?
というデメリットに気付いたのです。
カウントアップするとポジティブになった
そこで、
と試してみることにしました。
すると、子どもたちは真剣な顔つきになって座り始めるじゃないですか!
そうなると、クラスに大体お調子者がいるもので、
「先生、世界新記録じゃない?」となります。
「たしかに!ここまで早いのは見たことが無いから、世界新記録かもしれないね。」なんて適当なことを返すと、大いに盛り上がります(笑)
すると、ある程度の期間を経て、こうなりした。
ねぇねぇ、次はもっと早く座れないかな
チャイムと同時に座るようにすると良いかもしれないよ
先生が数え始める前に座っちゃったら金メダルじゃん?
よし、先生に勝とう(謎(笑))
すべて、子どもたちから出てきます。
オリンピック選手が記録を目指すような感覚ですね(笑)
もちろん、この後、色々なドラマがあり、紆余曲折はありました。
(なかなか早く座れない子が出てくるなど)
でも、二学期の終わりには、気付けば全員座って
私の方をニヤニヤして見つめていることが増えました。
あとは「本当にすごいね。力がついたね。」と褒めるだけです。
まとめ
今回は、カウントダウンして焦らせる指導をやめて
カウントアップにしたら
自分たちで調整するようになったお話をしました。
ここで大切にしたいことは、
ということです。
一番大事なのは、
子どもたちが自分で判断や選択をして状況を改善する力をつける
ということかなと思います。
教師の関わり方ひとつで、
子どもの思考が変わっていくものだなと改めて学んだ経験でした。
もし、良いと感じたら、試してみてくださいね。
では、またね~
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