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✓あつあつを召し上がれ/小川糸

▽あらすじ
この味を忘れることはきっとないだろう――
10年以上つきあった恋人との
能登へのお別れ旅行で味わった最高の朝食。
幼い頃に、今は亡き母から伝授された、
おいしい味噌汁の作り方。
何年か前に家族みんなで並んで
やっとありついた、天然氷でつくった
富士山みたいなかき氷。
ときにはほろ苦く、ときには甘く優しく、
身も心も温めてくれる、
食卓をめぐる7つの感動物語。

▽印象に残った文章

「あの時、どうしてお父さんの
ちっちゃな望みを叶えて
あげられなかったんだろうって、
ずっと胸が苦しくてさ」

季節はずれのきりたんぽ


▽感想
食に関する7つの思い出。
「バーバのかき氷」
「親父のぶたばら飯」
「さよなら松茸」
「こーちゃんのおみそ汁」
「いとしのハートコロリット」
「ポルクの晩餐」
「季節はずれのきりたんぽ」

食に関する思い出って
悲しかったり、嬉しかったり、
色んな思い出がある。

笑っていても泣いていても
どんな時でも食べている。

この本は
みんなが確かに味わっていた
あの時の風景を切り取って
お話にしてくれている。

お腹がすくし、
切なくもなるし懐かしくもなる。


✓あつあつを召し上がれ/小川糸/新潮文庫


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