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映画『ソウルの春』、韓国現代史の闇を切り裂くポリティカルサスペンスの傑作登場
韓国からポリティカルサスペンス映画が届けられました。
タイトルは『ソウルの春』。
主演はファン・ジョンミンとチョウ・ウソン。
監督はキム・ソンス監督。
現在、日本でも公開中です。
これが傑作でしたので、ぜひ多くの方に観ていただきたいとの思いで、ご紹介します。
本作『ソウルの春』は、史実に基づきフィクションとして描いた、と冒頭に説明テロップが出ますが、かなり現実の事件に基づいている
【映画評】新作『猿の惑星 キングダム』公開記念!『猿の惑星』シリーズとは何なのか?
はじめにわたしは『猿の惑星』シリーズの大ファンです。
今回リブート版の最新作が公開になったので、ワクワクしながら観てきました。
まずは1960年代から続く『猿の惑星』シリーズについてまとめておきましょう。
SFとしても、キャラクターものとしても、文明批評としても、第一級の傑作揃いといえます。
未見の方はこれから1本ずつ観ていっても楽しめると思います。
1、『猿の惑星』の歴史エポックメイキングだっ
【映画評】クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』をどう観たか
クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』が公開になりました。
まずはじめに、本作が日本で公開されてほんと良かった、というのが率直な感想です。
変なとこに気をつかったり、忖度したりして、公開されないのがいちばん悲しく、地球上で日本だけスキップというような最悪な可能性を回避できただけでわたしは満足です。
配給のビターズ・エンドさんありがとう、です。
先に個人的なオススメです。
この映画の公開
エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』、20世紀最後の大傑作
わたしの地元のミニシアター、深谷シネマでリバイバル上映がやっていたので観に行ってきました。
不朽の名作、エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』です。
1995年製作の本作、第48回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しています。
日本にもファンが多く、もはや説明不要の傑作といえるでしょう。
わたしは大学生時代にVHSで観て、いたく感動した記憶があります。
それ以来ずっと観ていなくて、今
傑作! 世界史に残らない西部開拓史『ファースト・カウ』(ケリー・ライカート監督)
昨年くらいから、「ケリー・ライカート監督」の高い評判をよく耳にするようになりました。
「アメリカのインディペンデント映画監督」
「現代アメリカ映画の最重要作家」
そんな冠がつき、紹介されることが多い気がします。
どんな作家なんだろう、観てみたい。
そう思っていたら、監督作『ファースト・カウ』の上映が始まりました。
2020年製作の映画なので、少し時間が経っての日本公開のようです。
東京の新宿
こんな時代だからこそ丁寧に生活する歓び。アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』
アキ・カウリスマキ監督の新作がやってきました。
タイトルは『枯れ葉』。
『希望のかなた』を観たのは2017年だから、あれからもう5年が経ったことになります。
今回、新宿のシネマカリテへ観にいきました。
年配の方を中心にけっこう混んでいて、嬉しくなっちゃいました。
冒頭から、「おっ」と思います。スーパーのベルトコンベアに、袋につめられた肉が流れてきます。その肉がベルトコンベアのゴールに到着し、行
悪魔か、バケモノか。リドリー・スコット監督『ナポレオン』評
・イントロダクション
こんにちは、入江悠です。
いきなり私ごとで恐縮ですが、先月、時代劇の撮影現場でまたひとつ年をとりました。
時代劇の撮影日記はこちらからお読みいただけます。
年をとると、老いてなお精力旺盛に頑張っている人をすごいな、と思うようになります。
そのひとりが、リドリー・スコット監督です。
彼が撮った代表作のひとつ『エイリアン』は、わたしがこの世にオギャアと生まれた1979年に公開で