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いわゆる目的、目標という言葉は英語ではいろいろな種類がある
文化と言語が違うので翻訳するとき苦労するのが、目的 目標だと思います。
この論文の目的とか目標とか英語がわかってみるとちゃんと訳せて理解できていますか?
英語の類似単語
単語多いし翻訳ニュアンスもぶれが…。
purpose : ある行為を行う「目的」「意図」
aim : 達成しようとしている明確な狙い
objective : 計画的な努力で達成される目標
まとめ
aimやgoal は、hope つまり期待しているものを意味しますが、 purpose は、intend つまり「重要なことを意図する」という意味があります。
意図的、計画的であることに対しては、purpose を使いますが、「ある行為により到達することができる何か』というように、より具体的なニュアンスで使う場合は、aim (あるいは goal) を使います。
goal, aim hope to achieve な目的つまり達成して欲しいし、達成できるだろうと思っている目的目標
purpose intend to achieve な目的すなわち達成するための妥当な計画が描けるような簡単な目的
逆に言うとどうやって実現できるかわからないけどなんとしても達成しなきゃいけない目的目標といった使い方には不適…せいぜい意図していること
https://web.archive.org/web/20200223203448/http://q-eng.com/diary/6832
「objective、object、intention、intent、end、motivation、design、planなどの名詞は、程度の違いこそあるものの、aim、goal、purposeと意味が似」
「objectiveはgoalと非常に意味が近いのですが、goalが一般に所望の目的地と考えられるのに対し、objectiveは所望の成果」
「objectはobjectiveに似ていますが、purposeの強意語」
「intentionはobjectiveとかなり近い意味ですが、意図された行為」
「intentはintentionに近いのですが、intentには計画性と決断力」「この意味で、intentはpurposeに似」
「endは意図の有無に関係なく単純に結果を意味し得るという点でgoalとは異なり」
「motivationは方向付けられた行為の最終到達点という意味が欠けている一方で、そのような行為を実際に起こすという意味合いを持つという点でgoalとは異なり」「purposeに似」
「designとplanは、目標に到達する際に辿る意図された経路を意味するという点でaimに似」
objective
英英ではsomething that you are trying hard to achieve, especially in business or politics
=あなたが達成するために一生懸命挑戦するなにかであり、特にビジネスや政治の世界で用いる。ちょっと和訳しただけではわかりにくいですね。もうちょっと調べてみました。
ビジネス、政治で使われる=形式張った、フォーマルな場で使われる。
また多くの要素を含み、計画的な目標の達成の必要性と努力を要する目的を示唆する
とありました。割と大きい目標の計画ということですね。
例文:He vowed to achieve certain objective before the end of his presidency.
次にobjectです
まずこの単語の英英から
the purpose of a plan , action , or activity となっています。
端的な内容の目標ということです。
例文:The object of the game is to improve children's math skills.
次にaim
英英はsomething you hope to achieve by doing somethingです。
目標の明確さと狙っている状態を強調した語である。
全体的な曖昧な目標をobjectiveと表すと
その全体の目標の途中にある明確な一つ一つの目標をaimという。
The object of the game is to improve children's mans skills.
次にpurpose。
英英:the purpose of something is what it is intended to achieve.
intendedが入っている事から、
達成の決意に最も重点がかかっている。動機を表す。
The purpose of his meeting is to elect a new chairperson.
次に、end.
英英:an aim or purpose , or the result you hope to achieve
努力の動機に最も重点を置いた表現。
40% of all research is undertaken for military ends.
次にgoal.
英英:something that you have hope to achieve in the future.
endやaim に似た者であるが、
goalはかなり長期的なものである。
your goal as a person is to help your child become an independent adult.
https://web.archive.org/web/20170119204251/http://ameblo.jp/creatingtheway/entry-11338727377.html
組織戦略(Organization Strategy)の分野での区別は、一般的に以下のようです。
Goalは目指している物であり、達成できないとしても、努力を続ける方向を示しています。
Objectivesは達成しなければならないものであり、具体的な達成期限と達成度判断基準が必要です。
蛇足ながら、通常Goalは単数形Objectivesは複数形で使います。
例えば、研究計画やビジネスモデルの発表を行う場合、研究やビジネスそのものの成功は objective である。全体としての objective を達成するためには、通常はその途中にある明確な aim を幾つか達成していかなければならず、プレゼンテーションにおいては aims の解決手段・過程の説明を求められる場合が多い。日本人は purpose をよく使うが、これは将来のビジョンというよりは動機との連関が強い語である。end や aim と似た言葉に goal があるが、これは決意・遠い目標を意味し、眼前にあるひとかたまりのタスクではない。
http://giappone-etrusco.rejec.net/W001.pdf
事例 objective の翻訳は難しい
objectiveは「対象物との関係から物事を考える」という意味のラテン語から来ています。 対象と自己との関係を捉えて物事を考える=客観的 であるため客観的という意味になったと思われます。 objectは「物」という意味ですが、目標は「努力の対象物」であるため、objectiveが目標となったと思われます。
「ISO14001ではオブジェクトのことを「目的」と訳しています。
日本語で「目的」というと、「何かのために、目指すもの」という意味合いがあります。なので「目標」という意味とあまり相違がない」
「実は昔の日本ではオブジェクトのことも「目標」と訳してました。そのため、アメリカで生まれた「組織の人員に仕事の目的意識を持たせることで、仕事の効率をあげる」という「マネジメント バイ オブジェクティブス」という管理手法が「目標管理」という言葉に訳されてしまい、「おぉ!メリケンの国では目標値を与えて仕事をさせるのが流行りだべか!」というトンチンカンな話に解釈され、「ノルマ主義」」
「欧米のオブジェクティブとは何か」
「日本人にとって「結果」とは「最善を尽くした末に『出る』ものだ」という意識があります。しかし欧米人にとっての「結果」とは「必要な人材や資金、設備、技術を投入して『出す』ものだ」」
「欧米のオブジェクティブは『出す』ものですから、「何処まで辿り着けるのか」ではなく「ここまで辿り着くんだ」という概念です。つまり、彼らにとってオブジェクティブとは「ゴール」」
「2011年時点に有効な版のISO9001とISO14001の構造は同じではないが、どちらも改善テーマを掲げて改善活動を推進することを求めている。ここで面白いのだが、その改善テーマを、ISO9001では品質目標といい、ISO14001では環境目的という。
目的と目標は同じなのだろうか? いや、ISO14001では環境目的と環境目標がある。これはなにか深遠を語っているのか? メビウスの輪なのだろうか? なんて悩むまでもない。原語が同じ objective であるものが、日本語に翻訳された時期によって、目的と目標と違った理由は、せいぜい、翻訳者の趣味か、いいかげんさによるものだろう。更に環境では目標と目的という、日本語本来の意味とはずれた使い方をされたに過ぎない」
「JISに翻訳するとき、マネジメントシステム、コミュニケーション、プロセス、なんて訳しにくいところはカタカナに逃げたのだから、目的とか目標といわずに、オブジェクトとかターゲットといってくれたほうが、後々いろいろな問題が起きなかったと思う」