絶対に忘れたくない思ひ出
大学受験が終わって、初めてのアルバイトは自分とは無縁のスキンケア商品を扱う販売店員だった。姉が当時気に入っていた店で、姉とその店長が仲良くなった結果、私をアルバイトとして紹介されたのだった。
普段から化粧っ気もなく、他人と交流する様子もほとんどなかった私が販売店員なんてと、家族はずいぶん可笑しがった。「図書館の司書とかも時給良いみたいよ」と、出勤の日が決まっているというのに、叔母は笑いながらそんな風に言ってきたりもした。
あのとき、叔母の言う通りに図書館司書のアルバイトも考