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なぜそこに苔が生えているのか

お疲れ様です モスパラです
今日は、苔はなぜ生えているのか?なんの役割があるのか?を考えていきます
哲学的ではなく、自然界の中で苔はどんな役割をしているのか、を考えていきます
今回はnoteさんのお題で「ハマった沼を語らせて」に沿っても書いていきます


山に生える苔

苔という植物はどんなものなのか?
そこから考えていきます

苔の起源

苔の起源は、今から約4億5千万年前の古生代シルル紀に遡ります

当時、地球はまだ原始的な環境で、陸上には植物がほとんど存在しませんでした
そんな中、水中に生息していた藻類が、陸上へと進出し始めたのが苔の始まりと考えられています

苔の先祖

苔の先祖は、緑藻類という水中に生息する藻の仲間だと考えられています
緑藻類は、光合成を行う能力を持ち、水中で繁栄していました
有名なところで言えば、ミカヅキモなどが緑藻類にあたります
ワカメや昆布なども近い仲間の藻類であります

陸上への進出

緑藻類の一部は、陸上という乾燥した環境に適応するために、体を乾燥から守るための様々な仕組みを獲得しました

  • 体表を覆う細胞壁:水分を保持し、乾燥を防ぎます

  • 仮根:土壌に体を固定し、水分や養分を吸収します

  • 胞子:乾燥に強い繁殖細胞で、風に乗って遠くまで運ばれ、新しい場所で成長することができます

これが「苔」の始まりなんでしょうね

苔の進化

苔は、陸上植物の中で最も原始的なグループの一つであり、シダ植物や種子植物など、他の植物の祖先になったと考えられています
4憶年近く前から地球上に存在する苔は、まさに生きた化石ですね

苔の役割

苔は、地球の緑を支える上で、重要な役割があります

  • 土壌の形成:岩や枯れ木などに付着し、分解されることで土壌を形成します

  • 保水:水分を蓄え、土壌の乾燥を防ぎます

  • 空気の浄化:二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します

  • グラウンドカバー:山に生えることで、土砂崩れを防ぐこともあります


モスパラは、役割として、こんなこともあるのではと仮説を立てています 苔のこういったところに、生きものや植物を扱う仕事をする自分がリスペクトする要因があると思っています

  • 生物の終わりを助ける微細生物の住処になる:苔の中に分解者となる微細な生物が住み着き、比較的大きな両生類などのエサになり、その両生類を小型哺乳類がエサにして、さらに小型哺乳類を捕食する大型哺乳類が現れ、そして大型哺乳類の亡骸は、苔の中に生きる分解者が分解し、土に帰る そこに苔が生え、また微生物が宿り、新しい生物のサイクルが出来る     

  • 植物の育成を助ける:保水力の高い苔は、植物の種や子株の生育に一役買っていると思われる 苔のある所に、新しい植物の芽が生えてくる

全ての生きものの根幹を担っているといっても良いと思われる「苔」
苔の下からダンゴムシやゲジゲジなどが出てきたこともあるかと思います
彼らこそ分解者であり、彼らが亡骸を分解し、植物に還元します
さらに、植物の育成も助けるという役割も担っていると思われる苔には、
敬意を払って接しないといけません

モスパラは、そういった苔の役割を考え、「苔と植物と生きものの共生できる環境」作りを目指しています
テラリウムを作る際、植物コレクションのようなパルダリウムではなく、人工物を用いて、あくまでメンテナンス重視のビバリウムではなく、苔を主役にしたテラリウムを作りたいと考えています
そういったジャンルのテラリウムに、まだ名前がありません
苔のこういった、他者を助け、見返りを求めない「Giver」のような役割を果たしているところが、苔にハマった要因でもあります

これからも、苔に敬意を払い、植物と生きものが苔の中で暮らしていける環境を作っていきたいと思います

今日は、自然界における苔の役割を考えてみました
苔を使ってテラリウムを作る方々、苔に敬意と尊敬の念を抱きながら苔テラリウムを作りましょう
モスパラでした

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