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2022年3月の記事一覧
【即興詩】2022/03/30「幾度目かの春」
これで終わりと
何度決めても 終われない
まだ やることがあるんだ
終わる時は終わるから
だから もう少しだけ
思うように やってみる
年度末も佳境。
四月からは新しい学年が。新しい年度が。
でも、そんなの関係ない環境の人も。
いろいろな四月。
そこに何を据えてもいいから、私なりの四月にしていこうと、そういうふうに生きるやり方もあると思います。
【即興詩】2022/03/26「意味、わからん」
コスト、付加価値、時給
どれもこれも、最優先すると面白くなくなることです。
明日は2年ぶりのワンマンライブです。
今回続投していただくのは、前回パーカッションで参加してくれた矢崎さん。
サウンドカラーをガラッと変えて、アコースティックにいきます。
でも、前回みたいなバンドサウンドもやりたくなるんだよなあ。
【即興詩】2022/03/25「髭」
髭を蓄えたあの人は
今一体何を考えているのだろう
髭を触りながら
訝しげな表情をしていて
ほらほら
あんまり触ると
ニキビとかになるんじゃないかとか
僕が少し心配していることを
髭を蓄えたあの人は
きっと知る由もないのだろう
あの人はこう思っているに違いない。
そう強く思いたい時は、大体思い込み/妄想なんだと思っています。
【即興詩】2022/03/24「てんとう虫」
しゃがんだら見えてきた
草と草のあいだのところ
ちらりと見える
黒と赤の 斑点模様
僕は好きだよ 君のことが
悪さをしないし かわいいから
理由なんて なんでもいいけど
いつの頃からか、もう道端の草を眺めるなんてことはしなくなりました。多くの人がそうなんだと思います。
でも、見たって別にいいですよね。
「しっ!見ちゃいけません!」などと言われようとも、見る権利くらいはあるものです。
話は変
【即興詩】2022/03/23「わかる、わからない」
昔、手品がとても好きで、手品の本を買ってよく遊んでいました。成美堂さんの本で、比較的やさしめの本。
手品ほど、タネが分かった状態で見るとつまらないものはないと思うのですが、それでも手品は好きです。
自分の判断基準を持つことは、生きていく上で大事な「キャッシュ」だと思います。
ただ、それは人によって180度変わることを、常に頭のどこかに置いておきたいものです。
【即興詩】2022/03/22「牛乳パック」
牛乳パックの表面を
パルプのようなものが覆って
「私は 紙です」と
ああ それでもいいんだなあと
少しばかり いい加減さを感じたりして
だからって 誰も牛乳パックを
嫌わないんですよ
よくよく考えてみれば、そりゃあんたおかしいだろうみたいなものはたくさんあります。
しかしながら、それが廃れずなお残るということは、その違和感はきっと本質ではない、ということなのだと思います。
【即興詩】2022/03/21「花の都合」
花が咲かないと
失望するのは 私の都合
花は花で
好きにやらせてやってくれ
人に望むことなど、こちら側の都合な訳で。
何かを期待して裏切られたのなら、それは相手のことがよく見えていなかっただけなのだと思います。
【即興詩】2022/03/19「旅は道連れ」
旅は道連れ
何が起ころうとも
私はその中で 生きる他ない
よかったかどうかは、全部後になったらわかるんです。
今できることは、悔いを残さないように生きることくらい。
【即興詩】2022/03/18「頬杖」
なんとなく頬杖をついて
ため息をしてみたら
頭の中で蠢いていた何かが
ひっそりと 身を潜めた
考えてみれば
あれもこれも
掴んで離さなかったのは
他の誰でもなく 僕
こだわっているのか、執着しているのか。
いい大人でも、うまく判断はできません。
【即興詩】2022/03/17「誤解」
ただでさえ
理解できない胸の内を
少しずつ 少しずつ
紐解いていくのが 対話であり
わかった気になりながら
裏切られた気になりながら
責め立てる
そんな思い上がりに
いつまで苦しめられるのか
人も、国家も。
大きくありたいものです。
【即興詩】2022/03/16「見て見ぬふり」
見て見ぬふりが 優しさに変わるとき
それはたぶん 守る必要がなくなったとき
私という存在の行き場がなくなったとき、何かにすがるようにして自分を守ろうとする。
そうすればそうするほど、苦しくなって、抜け出せなくなる。
自分は既に生きていて、それが全てだという感覚を失うまで。