料理コラム第4回 おいしさと概念
おいしさやまずさは、先入観念とか情報操作によって影響を受ける。
明らかな味の違いがあれば話は別だが、どの銘柄のビール、ジュース、日本茶、ウーロン茶、紅茶がおいしいといった判断は、銘柄間の味の違いが微妙なときほど観念的要因の影響を受ける。
つまり、消費者がどれに手を出すかは、上手な宣伝がもっとも有効である。
CMで有名なタレントを使うのは、「違いが分かる人」や「知っている人」が飲むものなら美味しいはずだといったように、自分にできないおいしさの判断を他の適任者の判断に任せようと