読書記録61 2023年3月の本まとめ
大学生という身分が終わりました。卒業しました。
大学院生もなんとかやっていくためには、本が必要。
1.『グレゴワールと老書店主』(2021)マルク・ロジェ
藤田真利子訳。
翻訳文学特有のリズムで、読み終えるのに時間がかかった。
本の朗読あるいは音読をほとんどしないが、この本の影響で音読してみたら難しい内容も理解できた。目で読むのとは違う認知をしているのだろう。
2.『宙ごはん』(2022)町田そのこ
本屋大賞候補作③
3年連続で選ばれていて、いずれも家族の話。登場人物たちがどうなっていくのか気になって、読み始めたら止まらないのはどの本もそうだった。
今回の話が一番好きかもしれない。
3.『わかりあえないことから』(2012)平田オリザ
「人間はわかりあえない。でもわかりあえない人間同士がどうにかして共有できる部分を見つけて、それを広げていくことならできるかもしれない。」(208)
4.『デザインのめざめ』(2014)原研哉
ひとエッセイ4ページ、1枚はイラスト、残り3枚は字が大きく読みやすい。豊かさと深さがある文章。
5.『13歳からの地政学』(2022)田中孝幸
アメリカは世界の海を支配しているので世界で1番強い、ということらしい。国際政治のファクトチェックってどうなってるのだろうと思ったけど、正解なんてないのか。立場によって正しさが異なる。いずれにせよ、もっと世界を知りたいしいずれ世界相手に仕事したいと思う。
6.『小さいノート活用術』(2020)高橋拓也
小さいノート一冊に何でも書こうという本。何でもノート小さい版のような。方眼ノートで一か月の習慣書き込むの良いなと思ったのでやってみる。
7.『方舟』(2022)夕木春央
8.『聞く技術聞いてもらう技術』(2022)東畑開人
『何でも見つかる夜にこころだけが見つからない』がずっと気になっていて、同じ著者だったので。人の話を聞くのが面倒くさいと思う時がたまにあったけど、それは自分の話を人に聞いてもらう機会がなかったからなのか。聞く技術小手先編は役に立つ。
9.『星を賣る店』(2014)クラフト・エヴィング商會
やっぱり大好き。展覧会とかやっていたんだ。ちくまプリマ―文庫の装丁を全部手掛けていたとは衝撃。
10.『変われ!東京』(2020)隈研吾・清野由美
マンション文化が都市にとって良くないよねーという論には賛成。都市開発を批判する正義を振りかざしていたなと反省。
11.『文化人類学の思考法』(2019)松村圭一郎・中川理・石井美保編
オムニバス形式で文化人類学の知見を摂取できる。これでもかと引用の注釈がついていて、信用できる。
12.『低空飛行ーこの国のかたちへ』(2022)原研哉
面白いサイトあるよーと友人に紹介されていたものの書籍化。日本の観光の良質化を求む。
13.『アンチ整理術』(2019)森博嗣
周辺の物質を整理する前に、何のために整理するのか考える。自分の生き方を整理するのに、部屋の整理は役に立つかもしれないし、立たないかもしれない。とにかく自分の頭で考える。
14.『NATURE FIX』(2017)フローレンス・ウィリアムズ
自然の中で過ごすとなぜ気持ちがいいのか、を科学的に解明している研究の取材をした本。とにかく身の回りに植物を置きたくなるし、週末には森に行きたくなるし、早く外に出たくなる。
15.『彗星交叉点』(2023)穂村弘
ふと本屋に寄ったら新作が発売されており、しかも『絶叫委員会』の続編。これは買うしか。