姿勢が内臓器に与える影響
姿勢と内科疾患には密接な関係があります。悪い姿勢が続くと体に多様な負担がかかり、内科的な疾患や症状が引き起こされることがあるため、正しい姿勢を保つことが健康維持において重要です。
姿勢が内科疾患に与える影響
1. 呼吸器系への影響
• 猫背や前かがみの姿勢は胸や腹部を圧迫し、肺の拡張が妨げられます。これにより呼吸が浅くなり、酸素供給が減少して疲労感や息切れが起こりやすくなります。慢性的に浅い呼吸を続けると、体全体への酸素供給が不足し、心肺機能にも悪影響を及ぼすことがあります。
2. 消化器系への影響
• 前かがみの姿勢や座りっぱなしの姿勢は胃腸を圧迫し、消化不良や便秘を引き起こしやすくなります。また、食べ物の消化や栄養の吸収が悪くなることで、栄養不良や胃酸逆流(逆流性食道炎)などの原因にもなり得ます。
3. 循環器系への影響
• 姿勢が悪いと血行が悪くなり、むくみや冷えの原因になります。特に座りっぱなしの姿勢が続くと、下半身への血流が妨げられ、静脈瘤や深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)のリスクが高まります。また、長期的に循環が悪いと心臓に負担がかかりやすくなります。
4. 自律神経への影響
• 姿勢が悪いと自律神経のバランスが乱れ、交感神経が過度に優位になりやすくなります。これにより、ストレスが増加し、睡眠障害や免疫力の低下、倦怠感などが引き起こされることがあります。特に慢性的なストレスは内科疾患のリスクを高める要因にもなります。
5. ホルモンバランスへの影響
• 姿勢の悪さが続くことで筋肉や関節に負担がかかり、体にストレス反応が生じることがあります。このストレスがコルチゾール(ストレスホルモン)を分泌させ、ホルモンバランスに影響を与えます。特に女性の場合、姿勢の悪さが続くと月経不順などの原因になることもあります。
※産婦人科では、逆子と不良姿勢も今言われています。
姿勢改善の内科的なメリット
正しい姿勢を維持することで、上記のような内科的な問題のリスクを減らすことができます。例えば、深い呼吸ができるようになることで酸素供給が改善され、消化器や循環器の働きが良くなります。また、自律神経が安定することで、睡眠の質が向上し、免疫力の維持にもつながります。
まとめ
姿勢の改善は、単に見た目や筋骨格系への影響だけでなく、内科的な健康維持・美容にも重要な役割を果たします。悪い姿勢が慢性的に続くと、様々な内科疾患や不調を引き起こすリスクが高まるため、日常生活での姿勢を意識し、適度な運動やストレッチなどで改善に取り組むことが大切です。
※人はあまり姿勢を意識している方は少ないと思いますし、姿勢は立位姿勢だけではありません。全ての動作で姿勢を良くする必要があり、その全ての動作・姿勢を無意識下にコントロール出来るインソールはとても有効な手段だと思います。
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