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私の好きなアニメ・特撮の「名言」はズバリこれだ!

「男には負けると分かっていても行かなければいけないときもある」

【キャプテンハーロック】

とにかくカッコいい!ハーロックはまさに青春でありロマンであり目指すべき生き様。どこまでも憧れます。でもどれだけ憧れても、あの人のような恰好の良い人間にはなれません。まあ、成れないから憧れなんですけどね。

ハーロックは地球に見捨てられた「宇宙海賊」であるにも関わらず、その地球を救うために敵と戦うというなんとも情に篤い人物です。松本零士傑作漫画をアニメ化したものですね。「銀河鉄道999」との絡みもありますので、ご存じの方も多いかと存じます。50過ぎの団塊ジュニア世代にはドストライクのアニメだと思います。主題歌は私の大好きな亡き水木一郎アニキが、オーケストラをバックに朗々と歌い上げます。カラオケで歌う時は思わず涙ぐんでしまいます。実に素晴らしいテーマ曲です。ドクロの旗を冠したアルカディア号に乗船したクルーたち。彼らは皆ハーロックのために命を捨てる覚悟を持っています。ハーロックもそんな彼らを命をかけて守る。その信頼関係は子供ながらに見ていて胸が熱くなりました。今日もハーロックは私たちの地球の未来を憂いながら、宇宙を旅していることでしょう。

しかし、「命を捨てて俺は生きる」という歌詞。子供ながらに「命捨てたら生きられないだろう」と思ったものです。そんなの関係ない!突っ込むべきじゃない。ああ、愛しのハーロック。

声を演じておられたのは名声優井上真樹夫さんです。「ルパン三世」石川五ェ門で一躍有名になった方です。お亡くなりになったのが実に惜しい。合掌。

余談です。「キャプテンハーロック」オリジナルのオープニングムービー是非見て頂きたかったので、この動画をチョイスしました。ハーロックのカッコよさが少しでも伝われば良いなあという私の想いです。私はもう歌を聴くだけで涙が出て来ます。水木のアニキビブラートがたまりません。唯一無二だったアニキの歌声。パバロッティにだって絶対に負けません。ああ、そんなアニキはもう戻らない…。

水木一郎よ永遠なれ!

宇宙海賊戦艦アルカディア号は、どうやら九番艦まで建造されたようですが、オープニング主題歌の動画に出てくるこの二番艦が一番好きです。しかし映画などでは艦首にドクロを頂く三番艦 [改] 強攻型に変わってしまい少し残念です。(添付の画像)


「おい知ってるか。夢を持つとなぁ、時々すっごく切なくなるが、時々すっごく熱くなる、らしいぜ。俺には夢がない。だが、夢を守ることはできる」

【仮面ライダー555】

主人公、乾巧(いぬいたくみ)が「自分の役割」を発見した瞬間のセリフです。美容師になりたいという夢を追い続けるヒロイン園田真理。そんな彼女を殺そうとするオルフェノク。その前に立ちはだかる乾巧こと仮面ライダー555(ファイズ)。彼はずっと自分探しをしていて、自分が何のために生きているのか分からない。真理に恐怖が迫ったその瞬間、巧は悟ります。自分のことがよく分らない「夢」の無い自分でも、夢を持つ者を守ることが出来きる。それが自分の役割なんだと…。

人は決してオールマイティではありません。長所があれば短所もあります。それぞれの長所で他人の短所を補完しながら生きていく。それが人間本来の姿。誰にでも生きる価値はある。巧は自分にも役割が与えられているのだと悟ったのでしょう。人間にとっての「夢」の意味を問う第7話8話は仮面ライダーの好き嫌い関係なく、ノーマル大人向けのドラマとして十分に楽しめる作品に仕上がっています。

仮面ライダー555「ウルトラマン」で示された絶対悪は無いというプロットを受け継いだ作品です。オルフェノク恨みや憎しみを持って死んだ者がよみがえった存在。彼らもまた人間による被害者なのです。善悪の基準があいまいな作品であるだけに、大人向けのダークストーリーが今日までのファイズ人気を支えています。主題歌は「悪を倒すことは本当に正義なのか?」という思想が根幹にあるようです。ちなみに主題歌を歌うのはDA PUMPISSAさんです。彼の初めてのソロシングル曲とのことです。岐阜県出身の名優綾野剛さんのデビュー作はこの仮面ライダー555になります。

ああ、なんだかまた555のDVDが見たくなってきた。帰ったら見よっと。

ちなみに、この動画のジャケット写真の左から4番目に映っている仮面ライダーが555です。斬新なデザインに当時は度肝を抜かれたものです。色んな意味で555は傑作だと今でも思います。(一番左に映っている仮面ライダーが次に紹介する仮面ライダークウガです)


「出ないだろうね。だって、そんな簡単に出たら、悩む事ないじゃない。何年かかったっていいんだよ。みんな悩んで大きくなるんだから。君の場所はなくならないんだし。君が生きてる限りずっと、そのときいるそこが、君の場所だよ。その場所でさ、自分が本当に好きだと思える自分を目指せばいいんじゃない」

           【仮面ライダークウガ】
名優オダギリジョー
さん扮する主人公五代雄介が、自分の存在に疑問を感じて家出した少年の横に座りながら、シミジミと語るセリフです。少年は言います。「ずっとここで悩んでいれば、答えが出るかなぁ」と。
五代のセリフがイカしてますね。答えは出ないとハッキリ言っちゃってます。でもそれが良いんだと。簡単に出るような答えなら答えではないんです。そんな安直な物にすがってはいけないと諭すのです。親の前で良い子でいるプレッシャーに押しつぶされる少年。かつて住んでいた家は既に更地になり、彼の記憶の中の風景と化している。

自分は一体どこへ行けば良いのか?どこへ行くべきなのか?少年は自問自答しながら街を彷徨します。五代雄介はそんな少年の老賢者(wise old man)と言えるでしょう。「仮面ライダークウガ」昭和時代の重々しい仮面ライダー像を一新すべく企画された作品で、重厚なシナリオとハイセンスな造りから人気を博します。第25話、26話は子供さんたちとの距離感に悩む親御さんに是非見て頂きたい絶品ストーリーです。親にとって子供とはどういう存在であり、子供にとって親とはどういう存在なのか?この二つの話は、最初から最後まで考えさせられる重厚な大人と子供の物語です。

仮面ライダークウガオダギリジョーさんのデビュー作であることから、その後の仮面ライダーシリーズはイケメン若手俳優の登竜門的存在となりました。水嶋ヒロさんや佐藤健さんらを輩出しました。主題歌を担当したのは元クリスタルキング田中昌之さんです。クリスタルキングといえばあまりにも「大都会」有名です。あのハイトーンボイスカラオケで出すのは、50を過ぎた私にはあまりにも辛い。でもいつも苦戦しながら歌っています。

主題歌を聴いていだたいてお分かりになると思いますが、昭和の仮面ライダー感は全くないと思います。とってもお洒落な感じです。全く新しい世界観を作るのだという当時の制作スタッフの意気込みを感じます。

日本のアニメ特撮は、もはや幼稚な子供番組とカテゴライズ出来ない有意義なコンテンツとなりました。人生のテキストと言っても過言ではありません。今回紹介した言葉の世界観は、私のような者の書く拙い文章では到底味わいを伝えることが出来ません。是非様々な媒体を通じて、本物に触れてみてください。そこにはアナタが全く経験したことのない奥深い世界が広がっていると、私は約束します。

                              おしまい

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