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読書感想: 深夜廻

今回の作品

今回の話題は、
読書感想: 深夜廻

今回、読んだ本は
元々はゲームが原作と
なっております。
なので、ゲームでは
書かれない
主人公の心理描写が
描かれております。

本作を読了した
感想としまして、
色々と感じることが
ございました。

一つ目が、
当たり前ではあるのですが、
主人公がこどもで思考が、
幼いものとなっております。
この前に読んだ本が
児童文庫のあのキャラクター
だったが為に
よりそう感じるのかもしれない。
だからこそ終りの展開が
心にくるものとなっております。

続いては
新たなものを得る為に
古いものを捨て行くということ。
原作のゲームにも登場するのですが、
廃神社が登場します。
昔は多くの人々が
参拝に訪れて
多くの願いを祈ったところ
だったわけですが、
それからそういった点が
段々と薄れて
神社を手入れする人も
いなくなる。
神が居るという
この設定では神は
存在しているので、
荒神になってしまう
なんとも悲しい。

そして、
考えることの苦しみ。
人生で考えることは
本当に大切で、
促されることが楽だからこそ、
その先に待つものの結末が
書かれており、
身につまされるものが
ございました。
これは原作のゲームも
知っているのですが、
ゲームも小説も
この展開は凄いもので、
特にゲームの展開は
ゲームだからこその
ものだなと思いました。

そして、
ラストの展開は、
ホラー小説なので、
非常に選択が厳しいものを
求められておりました。
得るものがあれば
失うものもあるという
ことなんだろう。
主人公の項目でも
触れましたが
非常に悲しい選択と
なっておりました。

ホラーゲームは、
本当に自由度が
高い設定だなと
感じておりました。
ただ、そのゲームを
小説にすると
物陰に隠れるこの空気感や
敵との戦闘における
一進一退の緊張感は
薄れる部分があるのかなとも
思いました。
ただ、それを補う
登場人物の心理描写は、
描かれているので
その部分が肝なんだと
思いました。



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