短所を長所に書き換えるワーク
認知行動療法を用いた
認知の歪みや偏りを
修正するワークの前に、
確認作業として行うワークです。
〜準備するもの〜
ノートなどの紙と筆記用具、タイマー
〜ワークの流れ〜
1. 自身の認知の仕方(クセ)を知る
2. 認知した内容を書き換えてみる
1. 自身の認知の仕方(クセ)を知る
①はじめに自分の長所と短所を
5分間で思いつく限り、分けて書き出します。
②次に、短所の項目リストから
自分に当てはまると思うものをすべて
短所に書き加えます。
心配症、優柔不断、マイペース、せっかち、
短気、頑固、飽きっぽい、おせっかい、臆病、
流されやすい、楽観的、諦めが悪い、冷たい、
負けず嫌い、神経質、視野が狭い、自信がない、
周りが見えなくなる、理屈っぽい、大雑把、
プライドが高い、1人で抱え込む、仕切りたがり、協調性がない、主体性がない、計画性がない、
批判的
③すべての短所に、通し番号をつけます。
この時点で、
自身の長所と短所の数や内容をみて
気づいたことがあれば
メモしておきましょう。
2. 認知した内容を書き換えてみる
①番号順に、リストを参考にして
長所のスペースへ短所を書き換えていきます。
短所がリストに無い場合は、
意味の近いもので書き換えるか、
自分の言葉で書き換えてみても構いません。
・心配症→慎重に物事を進められる
・優柔不断→他の人の意見を尊重できる
・マイペース→自分で計画を立てられる
・せっかち→行動力がある
・短気→スピーディーに物事が進められる
・頑固→負けず嫌い
・飽きっぽい→興味の幅が広い
・おせっかい→気配りができる
・流されやすい→他の人の意見を尊重できる
・楽観的→悩まずに行動に移すことができる
・諦めが悪い→粘り強い、根気強い
・負けず嫌い→全力で取り組む
・神経質→細やかな気づかいができる
・視野が狭い→物事に集中できる
・周りが見えなくなる→集中力が高い
・自信がない→謙虚
・冷たい→冷静
・理屈っぽい→論理的
・大雑把→細かいことを気にしない
・プライドが高い→自信を持って行動できる
・1人で抱え込む→責任感が強い
・仕切りたがり→リーダーシップをとれる
・協調性がない→周りの人の影響を受けづらい
・主体性がない→他の人のことを尊重できる
・計画性がない→行動力がある
・批判的→洞察力がある
・臆病→慎重派
②多少ムリのある解釈に感じる部分も
あるかもしれませんが、
そこは大目にみてください。
③どうしても
書き換え後の長所が、
自分に当てはまらないと感じた場合は
無理やり記入しなくても構いません。
④すべての短所を長所に書き換えたら、
長所を改めて眺めてください。
あなた自身の長所として、
しっくりきましたか?
短所と長所を見比べてみて、
感じたことはありますか?
長所の中で似たような表現があれば、
○で囲ってみてください。
それらは
あなたのことを表している言葉ですか?
たいていの日本人の方は、
長所と短所を書き出すと
短所の方が多くなる傾向にあります。
それはおそらく、
自分を下げて相手を上げる文化が
影響しているのだと思います。
謙遜、謙譲、敬語…
知らず知らずのうちに、
成長過程で身につけてきたもの。
それらが、長所・短所に対する
あなたの認知(物事の見方・捉え方)に
大きく関わっています。
このワークをしてみて、
長所と短所は表裏のようなもの
と感じませんか?
表現を変えるだけで
短所は長所となりうるのです。
今回のワークは
自身の認知のクセを知る、
自身の認知にはいろいろなものが
影響していることに気づくためのものです。
いかがでしたか?
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