199日目 期待外れの成果だったら?
仕事をお願いして、うまく段取りして、期限までに成果が出てくるが、成果物が期待外れの場合があります。
こう言った場合、どう対応すれば良いのでしょうか?
期限が迫って焦っていたり、修正案が頭の中に浮かんだりしますが、まずは、一旦、冷静になる必要があります。
期待から外れているので、ああしろこうしろと言いたくなりますが、まずは感情を抑えて、話を聞きます。
成果物に対して、作成する上で悩んだところ、困ったところがないか聞きます。
ここで成果物に対する期待のずれのポイントが有れば、「こっちの方が良いのでは?」とアドバイスします。
論点にすら上がっていない場合は、いくら話を聞いても無駄でしょう。
成果物に対する目標を理解せずに、作業をやってしまっている可能性があります。
どうすれば、良いか?という議論をしても、期待通りにはなりません。
まず、期待する成果が定まっていない状態で作業に着手してしまっているので、目的、手段、成果物の姿をしっかりと定める必要があります。
なぜ、その業務をやるのか?
どうやってやるのか?
成果物はどういうものができるのか?
を共有します。
前例があるような業務では、「前例あるから大丈夫だよね?」「少し改良すれば、出来るでしょ?」目的の共有が手薄になり、「前例」というと余計な安心感を与えてしまい、前例より成果物の質が落ち、下振れします。
一方で、仕事を指示した側は、「前例があるので、前例より良いものが出来上がる」と期待が上振れします。
そうなると、成果物に対する上振れ期待と実際の下振れした成果物の差が大きくなり、期待外れとなってしまいます。
業務の目的をしっかりと伝えて、手段は限定せず、前例は困った時に見る参考程度にしておくほうが、良いです。
魂の抜けた、二番煎じの成果物にならないようにしないといけません。