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やっと少しだけ恩返しできたかな

彼と話し、様々なことを伝え、伝えられ、想い、想われ、
やっとそろそろ1年になる。

私が彼に抱く想い、気持ち、感情。
そのすべてたった1年で積み重ねたとは思えない重さになっている。

大学生になって疎かになっていた日記は、彼との会話を覚えておくために、またその内容を忘れたくないがために一時的に再開し、今でも時々読み返す。

他人に隠し事ばかりしてきた人生
母にも、友人にも、元カレたちやそのほか関わってきたほぼ全ての人たちに本音はずっと隠してきた。

本当はそれがずっと苦しかった。
辞めたかった。

でもそうするしかなかったから、
辞められなかった。

それにもう、隠す以外の方法が分からなくなっていた。



それを見破ったのが彼てした。

誰かの言葉に対してこんなに考え、悩んだのは久しぶりのことでした。

たわいのない会話だけれど、私にははっとさせられるものが多かった。こんな人生が、こんな考えが、こんな生き方があるんだって驚きと新しいことでいっぱいだった。彼と話すことが楽しかった。


そこから私が隠してきたことを、自分でもうまく言えないことをズバズバと図星をついてくるのだから、その時の衝撃は忘れられないし「なんでばれたの?」ばかり考えていた。誰にも見破られたくなかった。それなのに、ばれてしまったのだから。

こんな考えの人は嫌われると思っていた。
けれど彼の答えは真逆だった。

「夢も偽っているんじゃない?」

「強がらなくてもいいんだよ」

「どれだけ頼ってもいいし、
 わがまま言ってもいい。
 どんだけ甘えてもいいから
 どんなあなたでも評価するから」

「一緒にやりたいことを探そうよ」


この話をした日付を覚えているほど、このときにもらった言葉は衝撃的だった。
自分が自分を苦しめていたんだと、ようやく理解した。

そこからたくさん考えた。
もう考えたくないって日もたくさんあった。

たくさん考えて、悩んで、
そこで大きな決断もたくさんしてきた。

「わたし、がんばらないと。
 自分の人生を生きないといけない。
 自分が幸せだと思える生活をしよう」

そう思って、今もなんとか歩みを進めている。
でも全然上手くなんかいかなくて今だって彼に頼りっぱなしの生活。

そう、私は彼と出会って、今日までずっと、
彼の言葉に甘えて、頼ってばかりだ。




だから、いつもみたいな元気もなく、仕事から帰ってもご飯を食べて、すぐ寝てしまうことに「ごめんね」という彼に、私ははじめてにしてようやく恩返しができているような気がする。

ただ少しの家事と、ご飯を作るだけだけど、
それに対して丁寧に「ありがとう」と言う。

でも、それは違うんだよ。


今日までずっと私はあなたに頼ってばかりなんだよ。

ようやく、少しだけれど支えることができているような気がするの。

だからもっと甘えていいんだよ。

今だけでもしっかり支えさせてほしい。

いつもありがとう。

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