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危うい日もあるよね
久しぶりにトイレに駆け込んだ。
どうしても、東京で1番ゴミっぽい場所に行かなきゃいけなかった。心の底からもう行きたくなかったのだが仕方がない。嫌な気持ちは片隅に、日が暮れたゴミゴミする道を歩いた。
ゴミゴミしているのは見た目の話だったのに、なんか嫌に臭う。率直に言う。くさい。生ゴミみたいな匂いのする町。とても嫌いだ。だから私は早く東京から出たいのだ。
煌々と無駄に明るいスクリーン
それも直ぐに画面が切り替わる。
日が暮れたばかりなのに照らされる。
チカチカしてきた。
音に弱い私は、外で1人なら絶対にイヤホンをする。今だってイヤホンしているはずなのに、なんでだろう。こんなにうるさいのは。
駅に着いた途端、いろんなことが頭の中をぐるぐるしてきて、立っていられないと思い、トイレに駆け込んだ。トイレには何度もお世話になっている。1人きりの空間が落ち着くのだ。駆け込んだトイレでやっと落ち着けた。危なかった…
なにが危ないって呼吸が荒くなる。俗に言う過呼吸だろう。ストレスを突然、それも過度に感じすぎると未だに過呼吸になるんじゃないかと恐ろしくなる。
そんな状態だったのに文章は書けるのかと、その辺の人には笑われるかもしれないけれど、私はずっとこうやって気持ちに折り合いを付けてきたのだ。書くことだけが私の逃げ場だった。辛い時も苦しい時もいつだってペンを持ち、深夜遅くまでノートいっぱいに書きなぐることもあった。スマホはペンの代わりだ。
もう、大丈夫だと思っていたのに、
こういうのって、たぶん治らないんだろうね。
いくら過去に折り合いをつけても、その時付いてしまった癖は抜けないんだろうね。繰り返される環境にいたら、当たり前に元に戻ってしまうんだろうね。
今日は久しぶりにご飯も作りたかったのに、この今にも嵐が来そうな暗くて重い雲がかかった心、早く晴れないかな。過呼吸にならなかったことだけが救いだった。
こんな日もあるよね。
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