いったい何度プライドを傷つければいいんだろうか
はじめて傷ついたのは小学5年生だったような気がします。ピアノを習っていた私は、合唱や合奏の伴奏、卒業式での卒業証書授与式の間のBGM演奏など、学校生活にある音楽の場面では常連で舞台に立っていました。
そのはじめてのとき。はじめての学年合奏の伴奏。本番までは何事も無かったのです。ただ、本番、はじめて頭の中が真っ白になりました。繰り返したのか繰り返してないのか、頭の中で大パニックになり、演奏を止めてしまいました。
ただ私はその後何年にも渡って、伴奏は続けてきました。6年生のときにも、そんな大きなミスをしていたのにも関わらず、合唱の伴奏をさせてもらえました。
ただ、生半可な気持ちではなかったものの、そんな普通の練習じゃダメだと、いかなる状況でも弾けるように、弾き続けられるように、様々な場面を想定して練習しました。目をつぶって、ずっと右前(指揮者)を見つめて、真っ暗な中、話しながら…練習し続けました。
高校の部活では、おそらく部内ソロコンテストではビリを争う実力でした。ただ私はその日まで自分が下手なことすら気づけないくらい下手だったのです。
県大会常連校だったため、コンクールメンバーは毎年オーディション。もちろん、その実力では「来年はコンクールメンバーになれないだろう」と思われていたでしよう。毎日誰よりも早く起きて、誰よりも練習して、寝ると勉強以外、ずっと部活のことを考えて、部活のために生きていました。
そして私はコンクールメンバーになりました。
ここまではダメだったけど、良くなったお話でした。でも悪いまま終わったこともあります。大学受験、現役の時は1つも受からず、浪人しても滑り止めひとつしか受かりませんでした。滑り止めは早期選考で、他の滑り止めレベルの受験をやめたのも原因かもしれませんが、それでも滑り止めたった1つしか受かりませんでした。元々有名校の推薦は余裕に取れたので、心はめちゃくちゃに折れました。
でも私はまだまだ勉強好きです。なんででしょうね。
これだけプライドは何度も何度も、様々な部分でプライドを折られてきたのに、なんだかんだ続いていたり、あまり気にしてないと思います。それはなんででしょうか。
自分でもなぜだか分からないけれど、ひとつ言いたいのは、プライド折られたって元気に暮らせます。それが全てじゃないです。
なんど生きる世界を変えてもいいんです。
今いる世界が全てじゃない。
それだけは言いたいのです。
これだけプライド傷つけられたけど、私はまだいろんなことをして、また傷つくんだと思います。でもプライドってたぶんそこまで必要なものでもないし、ない方が気が楽だし、私はそれ以上に好奇心には敵わないような気がしてます。
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