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エッセイ

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自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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#悲しい

77:お葬式

他人の訃報を聞いた時ほど、 自分の生を感じざるを得ない。 お葬式もお別れの会も、極論生きてる人のためのものだ。 生きる人たちのエゴによって執り行われる。 粛々した気持ちと共に、 自分の余生を案じる人。 次は自分と考える人。 しめしめまだまだ生きられるぞと思う人。 亡骸を見て、生きてるという実感に咽ぶ人。 と、同時に お葬式は死んだ人間の最後のご奉公の場でもある。 つい二、三日前まで生きていた人のことを、 昔の偉人が如く喋っている。 過去の過ちなんかは消え去り、 素敵な部

54:鬱陶しい

妄想が飛び出し、 思考は現実に現れる。 僕はうつ病なのかもしれない。 初めてだったわけではないが、 大学に行くことが恐ろしくなった。 あの研究室に、あの教室に、あの敷地に入ることが 恐ろしくなった。 怖かったんだ。 でも行かなきゃいけない。 大学に用事があり、行かなければならなかった。 1ヶ月ぶりくらいだった。 久しぶりに会うともだち。 でもなんだか変な感じだった。 呂律や気の利いた言葉が話せない。 なんだか嫌な予感がした。 毎週のように糾弾され

44:コンビニ人

深夜どうもやる気がなくて、 徒歩で出かけるサンダルと。 アパートの沼をくぐり抜け、 荒い私道を踏みしめる。 換気扇に給湯器、 ファンが永遠回ってる。 ポケットの鍵はカラカラと、 風鈴のように、音を成す。 前も見えないヘッドライト、 原付少年俺睨む。 故郷思って空想に おとぎ話が流れ出す。 希望だけの世界じゃない、 哀しみがまた襲いだす。 陳腐な電飾煌めいて、 前のあいつも吸い込んだ。 続く俺はよろめいて、 暗い顔してドア開ける。 凄惨なほど

42:漣(さざなみ)

海は繋がっている。 海は身近な存在だった。 鴨川の海は太平洋。 バブル期から廃れた海岸線は道があってヒビが入っている。 子供の頃から、海水浴は決まってそこに行っていた。 海の街出身でも、山奥育ちの僕には、 たまに行く海が美しかった。 高校はその海の近くにあった。 放課後に用もなく、その海に行った。 部活動の浜練習もそこに行った。 初めての彼女に告白したのもそこだった。 卒業後、横浜に来ても、 地元に帰ると決まって、 その海に1人で行った。 昔と変わ

40:話し上手

変化のスピードは必ずしも一定じゃない。 だが、変化のきっかけはいつも一瞬だったりする。 僕は話下手であった。 小学生、 彼らは悪口を使って、コミュニケーションを図る。 ばか、しね、きも、うざ。 簡単だからだ。 それを一つの標的に向けて放ち、 自分たちは最高のナイスガイになる。 僕はその悪口の対象でも、悪口を言う人でもなかった。 「そんな汚い言葉をお友達に向けちゃいけません!」 僕は母の言葉を信じ、人を傷つけることをしなかった。 同級生は、そんな僕に『つ

24:おかげさまで

大切な人ができた。 時間制限付きの恋。 幸せを噛み締め、愛を語る。 悲観的だった日常が華やぎ、 そっと愛を感じる。 檻に閉じこもっている時、 私は、出る手立てを探し、 どうしようもなく、自分を傷つけていた。 でも今は少し違う。 自分以外に愛でる対象を見つけた。 自分を不用に傷つけるより、 誰かを大切にする方がいい。 高校生の時、僕の恩師の一人から、 こう教わった。 「自分が成長し、何か前に進んだ時、 関わってきた人に報告するときは、 『おかげさ

19:楽しみ悲しみ

今日も起き上がれなかった。 今日は論文をたくさん読む予定だったのに。 サブスクのコメディを常に供給しないと、 生きられないような気がする。 「最近素敵な人ができたんだ。」 こんな素敵なセリフを声高らかに叫びたい。 僕は自分の中身の声が大きいから、 リアルの声はなかなか大きくならない。 「誰か助けて!」 笑い事じゃないんだよ、ジョーイ。

18:反省

僕はなにもいい点がない かっこ悪いし、頭も良くない 体は硬いし、愛する人とも向き合えない 部屋は汚いし、心も汚い 何もしたくないし、したいこともない 誰にも責められないし、責めてくれる人もいない お皿は洗えてないし、洗濯物も溜まったままだ 自分が本当に情けないし、世間は情けがない 死にたい、死ぬ勇気がない 首が痛い、ずっと寝てたからだ 動画見飽きたし、なんで見てたかわからない 人が憎いし、直接嫌味を言える人もいない 大切な人にも背を向けるし、醜い背中も