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エッセイ

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自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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#鬱

美しさは嘘か

この世は最近、中途半端なものを嫌う。 何か完璧な人間を探している。 完璧なものを所望する。 美しいものを祀り、飾り 美しいヒトを世界の頂点に君臨させる。 その人以外、最高のヒトにはなれないのに、 それになろうとする有象無象が、 果たして幸せなのか。

文字

最近、言葉が浮かんでこなくなった。 仕事を辞めて、家族と過ごすようになり、 つくづく恵まれていると感じるこの頃である。 自分にとってこのnoteに投稿してきた、文字はなんだったんだろうか。 気持ちを文章化することは、整理整頓を担っていたと思う。 自分のしんどい気持ち、どうしようも変え難い状況。 不安を文字に起こしていたからこそ、今文字が書けないのである。 消えていく不安や問題を手繰り寄せて、 無理やり文字を書き出すのも、 理に反している。 文字はどこへ行っ

カオス

頭の中、カオスが溜まると文字を書き出す。 言葉は、自分の不透明さを描くのにぴったりだ。 誰にもみられない。自分だけの掃き溜めも、 もう随分と増えたものだ。 ストレスは時に強烈な興奮剤になりうる。 殻にこもってばかりいては始まらない。 それに打ち勝とうとして初めて未来は見えてくる。 泣きたいのはこっちの方だ。 ただもう泣くのは飽きた。 だからもう泣かない。 今日も、これからも、 カオスを吐き出す。

80:当たり前

当たり前。 僕はこの言葉によく苦しめられてきた。 「しっかりしていて当たり前。」 「モテなくて当たり前。」 「頭が良くて当たり前。」 他人から言われたこと、自分で自分に暗示したこと。 それは、気付かぬうちに僕を追い詰めていた。 他人が決めた自分になるために、 自分自身に暗示してきた。 積み重なった当たり前は、 僕をがんじがらめにさせた。 僕は気づくことも今までできなかった。 休日、僕はいつも動けなかった。 「休日勉強していて当たり前。」 「街中で見

77:お葬式

他人の訃報を聞いた時ほど、 自分の生を感じざるを得ない。 お葬式もお別れの会も、極論生きてる人のためのものだ。 生きる人たちのエゴによって執り行われる。 粛々した気持ちと共に、 自分の余生を案じる人。 次は自分と考える人。 しめしめまだまだ生きられるぞと思う人。 亡骸を見て、生きてるという実感に咽ぶ人。 と、同時に お葬式は死んだ人間の最後のご奉公の場でもある。 つい二、三日前まで生きていた人のことを、 昔の偉人が如く喋っている。 過去の過ちなんかは消え去り、 素敵な部

76:価値とお金

お金の価値ってなんだろう。「タダ」って価値あるの? 1.初めに世間はフリーコンテンツに溢れている。 無料で見れるYoutube、ブログ、SNS、ラジオ、テレビ、etc. 媒体こそ違えど、初期投資(パソコン、テレビモニターなど)さえすれば、あとは半永久的にコンテンツを見ることができる。 そんな中で、最近は『転載』が目立つようになってきた。 Youtubeなんかは最たるもので、昔のテレビ番組や面白シーンの寄せ集め、私物化された映像作品が展開されているこの環境に、他人

54:鬱陶しい

妄想が飛び出し、 思考は現実に現れる。 僕はうつ病なのかもしれない。 初めてだったわけではないが、 大学に行くことが恐ろしくなった。 あの研究室に、あの教室に、あの敷地に入ることが 恐ろしくなった。 怖かったんだ。 でも行かなきゃいけない。 大学に用事があり、行かなければならなかった。 1ヶ月ぶりくらいだった。 久しぶりに会うともだち。 でもなんだか変な感じだった。 呂律や気の利いた言葉が話せない。 なんだか嫌な予感がした。 毎週のように糾弾され

52:いいなり

誰かが望んだ夢を目指すこと、 自分の夢として落とし込めないものは、 決して幸せになどなれない。 僕は実家の跡取りとして育てられた。大人たちは僕をそうするように仕向けていたらしい。僕自身はあまり感じなかった。 就職活動が全て終わり、帰省した僕に母はカミングアウトしてくれた。大切に育ててくれた人だ。裏切るつもりは無い。だか、それを言われて僕はショックだった。 自分のことをしっかり考えて出してくれたのは、育ててくれた家族である。それでも跡取りとして育てたという事実。そして、違

42:漣(さざなみ)

海は繋がっている。 海は身近な存在だった。 鴨川の海は太平洋。 バブル期から廃れた海岸線は道があってヒビが入っている。 子供の頃から、海水浴は決まってそこに行っていた。 海の街出身でも、山奥育ちの僕には、 たまに行く海が美しかった。 高校はその海の近くにあった。 放課後に用もなく、その海に行った。 部活動の浜練習もそこに行った。 初めての彼女に告白したのもそこだった。 卒業後、横浜に来ても、 地元に帰ると決まって、 その海に1人で行った。 昔と変わ

38:鬱と探究心

人の心を操るのは、 沸々湧き上がる自己防衛の精神と、 見え隠れする探究心だ。 傷つきたくない、辛い思いをしたくない。 大変なことをしたくない、たくさん作業したくない。 どれも人の根本にある自己防衛の精神から来るとすれば、 それは正常に働いているのである。 自らを表舞台から隠し、 普通の歩幅を矯正する。 ズレること、羽ばたくことを良しとしない。 己を守ることの延長戦でしかない。 だがその二元性の対をなす、探究心を忘れてはならない。 知りたい、やりたい、楽

29:諦める

『諦める』の語源。 それは『明らかに見極める』ということ。 私は人から必要以上に多くの情報を吸収してしまう体質だった。 悲しい気持ち、辛い気持ちを感じてこっちまで苦しくなることが多かった。 学校でいい成績を出している人。 部活動で一番うまい奴。 画面越しのプロスポーツ選手や著名アーティスト。 この人たちには共通点があった。 それは『目』であった。 栄光を手にし、周囲から期待されていても、 彼らの目は、泣きそうだったのだ。 トップを目指すこと、優秀で居続け

24:おかげさまで

大切な人ができた。 時間制限付きの恋。 幸せを噛み締め、愛を語る。 悲観的だった日常が華やぎ、 そっと愛を感じる。 檻に閉じこもっている時、 私は、出る手立てを探し、 どうしようもなく、自分を傷つけていた。 でも今は少し違う。 自分以外に愛でる対象を見つけた。 自分を不用に傷つけるより、 誰かを大切にする方がいい。 高校生の時、僕の恩師の一人から、 こう教わった。 「自分が成長し、何か前に進んだ時、 関わってきた人に報告するときは、 『おかげさ

19:楽しみ悲しみ

今日も起き上がれなかった。 今日は論文をたくさん読む予定だったのに。 サブスクのコメディを常に供給しないと、 生きられないような気がする。 「最近素敵な人ができたんだ。」 こんな素敵なセリフを声高らかに叫びたい。 僕は自分の中身の声が大きいから、 リアルの声はなかなか大きくならない。 「誰か助けて!」 笑い事じゃないんだよ、ジョーイ。

18:反省

僕はなにもいい点がない かっこ悪いし、頭も良くない 体は硬いし、愛する人とも向き合えない 部屋は汚いし、心も汚い 何もしたくないし、したいこともない 誰にも責められないし、責めてくれる人もいない お皿は洗えてないし、洗濯物も溜まったままだ 自分が本当に情けないし、世間は情けがない 死にたい、死ぬ勇気がない 首が痛い、ずっと寝てたからだ 動画見飽きたし、なんで見てたかわからない 人が憎いし、直接嫌味を言える人もいない 大切な人にも背を向けるし、醜い背中も