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エッセイ

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自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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2021年9月の記事一覧

81:記憶の壁

記憶を整理する。 進むといつか、壁にあたる。 エッセイ、自分の考えを膨らませて書くとき、 過去を振り返ると同時に、大きな壁にぶつかる。 自分史を探す、思い出を膨らませて、 そのストーリーの根源を探すとき、 全く進めない記憶の壁のようなものが存在する。 多かれ少なかれ、その壁は、 過去のトラウマ、恐ろしい感情で形成されたブロックだ。 中々進めない。 誰かに傷つけられたこと、 自分を傷つけたこと、 その憎悪と悲しみが僕をとどまらせる。 整合性を保ったまま

80:当たり前

当たり前。 僕はこの言葉によく苦しめられてきた。 「しっかりしていて当たり前。」 「モテなくて当たり前。」 「頭が良くて当たり前。」 他人から言われたこと、自分で自分に暗示したこと。 それは、気付かぬうちに僕を追い詰めていた。 他人が決めた自分になるために、 自分自身に暗示してきた。 積み重なった当たり前は、 僕をがんじがらめにさせた。 僕は気づくことも今までできなかった。 休日、僕はいつも動けなかった。 「休日勉強していて当たり前。」 「街中で見

77:お葬式

他人の訃報を聞いた時ほど、 自分の生を感じざるを得ない。 お葬式もお別れの会も、極論生きてる人のためのものだ。 生きる人たちのエゴによって執り行われる。 粛々した気持ちと共に、 自分の余生を案じる人。 次は自分と考える人。 しめしめまだまだ生きられるぞと思う人。 亡骸を見て、生きてるという実感に咽ぶ人。 と、同時に お葬式は死んだ人間の最後のご奉公の場でもある。 つい二、三日前まで生きていた人のことを、 昔の偉人が如く喋っている。 過去の過ちなんかは消え去り、 素敵な部

76:価値とお金

お金の価値ってなんだろう。「タダ」って価値あるの? 1.初めに世間はフリーコンテンツに溢れている。 無料で見れるYoutube、ブログ、SNS、ラジオ、テレビ、etc. 媒体こそ違えど、初期投資(パソコン、テレビモニターなど)さえすれば、あとは半永久的にコンテンツを見ることができる。 そんな中で、最近は『転載』が目立つようになってきた。 Youtubeなんかは最たるもので、昔のテレビ番組や面白シーンの寄せ集め、私物化された映像作品が展開されているこの環境に、他人

75:矛盾

矛盾を愛せ 筋道立てるな 崩れるが落ちの道のりや だからこうだが通じない お鞭撻を乞う膝下と 靴が空見て笑ってる 愛していたって離れてく 真面目だって使われる みすぼらしくて世界を作る 大人だって嘘をつく 悲しく、苦しく、醜く、退く だからこそ、矛盾は美しいのだ

68:アコギ

私は迷っていた。 私は音楽がやりたかった。 私の家庭は音楽とは無縁であった。 クラシックの英才教育でもなく、高校ではバンドをやるのはキモいという感じであった。 かくいう私も音楽は疎かった。 そんな日も過ぎ大学生。 孤独を知った。 大学の仲間と信頼を掴めなくなり、 一人で行動するようになった。 一人でいると、自分の苦しい過去を思い出した。 小学校中学校いじめられてから、頭の中に見知らぬ声が聞こえるようになった。 その声はとても大きく、厄介だった。 普通を強要するあいつらに、想

67:渦溺れ

思考の罠にはまるな、この世は行動が支配する。 ああ悩みすぎている民よ。 悩むな、突き進め。 案外死ぬことはないんだから。 人は全てを壮大に見過ぎている。 日々はもっと慎ましく、清らかで優しいものである。 それでいて、やさしく進む強さがあればいいのだ。 ああ、悩み過ぎている民よ。 世の中は確かに、迷う材料でできている。 動画や広告、噂話に痴話喧嘩。 簡単に左右される。 取捨選択のリテラシーが欠如しているのだ。 自分の正しいものを選び、何かを犠牲にする。 全てできるなんて思わ