見出し画像

うなじを伸ばせ〜お口ポカンにならないために〜

はじめに

Yahooの記事でお口ポカンの3つのリスクというものがあった。
3つのリスクというのは
1つは歯並び、2つは虫歯リスク、3つは風邪などの感染リスク。
これらに異論はない。『口唇閉鎖不全症』という病名で紹介されていた。

しかし、これは発見されてからの話だ。

そもそもならないようにするというのがいいだろう。
友人のブログ記事の紹介を踏まえて話をしよう。

友人のブログ記事

原因は?

『口唇閉鎖不全症』はなぜ起こるのでしょうか?
これはまず第一に「筋力不足」だ。口周りの筋肉が鍛えられていない。これは元を辿れば授乳期まで遡る。
生まれたばかりの赤ちゃんの口元、特に上唇は富士山のような形になっている。これはこの時期としては正しい形だ。そして乳歯が揃う頃には更新がしっかり閉じるように口元の筋肉が鍛えられていく。

この時に緩い乳首の哺乳瓶を使ったり、離乳食を上げるときに赤ちゃん自身でとりにこさせるのではなく、親がスプーンで口にポイポイ放り込むようなことをすると鍛えられずに育ってしまい、『口唇閉鎖不全症』になってしまう。

もう一つの理由は「バランスの悪さ」だ。哺乳瓶で赤ちゃんにミルクを上げるとき、最後まで飲ませるために哺乳瓶を立てていないか?結果赤ちゃんの首は上を向くようになる。そうなると上顎に舌が収まらなくなり、正しい嚥下(飲み込み)ができない。その「バランス悪さ」では正しい嚥下を覚えることができない。緩い乳首の哺乳瓶を使い続けていても同じことが言える。あくまで嚥下は生まれてから後天的に覚えることなのだ。

結果、この「筋力不足」や「バランス悪さ」が歯並びの悪さに繋がってくる。

友人も僕も思っていることなのだが、歯並びは並んでて普通で、歯並びが悪いということがおかしいと考えるべきだと思うのだ。

解決策

正しい嚥下をどうやって覚えるのか?という話になってくる。生まれたばかりの赤ちゃんに言葉で説明してもわかるわけもない。そうする環境を作らねばならない。その解決策とは、

レイバックの体勢で授乳する

ということだ。レイバックとはソファをしっかり目に倒している状態だ。その上から覆いかぶさるように赤ちゃんを乗せ授乳する。そうすると、うなじを伸ばしながら吸綴(吸う)運動をするのだが、この体勢が原始反射の発現を促したり、正しい嚥下を覚えやすいという論文がある。

半リクライニング姿勢(レイバック)での授乳が原始反射の発生を有意によくする論文

レイバックが正しい嚥下を覚えやすく乳首の外傷などになりにくくなるという論文

正しい姿勢を行うのに重要なことは「うなじを伸ばす」ことと「腹圧を上げる」ことである。詳しくは友人のブログを見て欲しいがこの二つを生まれてすぐから赤ちゃんはしているのである。

おわりに

もちろんそれだけではない。それ以降もこの時期にはこうして欲しい。この時期にはこうして欲しいというものがある。そのあたりは友人が講義などをしているようで、一般人向けではないのかな?
助産師さんや衛生士さん歯科医師や産科の医師など向けにしているそうだ。

子育てや医療で本当に大事なことというのはこういうことではないだろうか?

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集