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#198 メル・トーメ『ヴェルベット&ブラス』

#メル・トーメ が好きである。男性ジャズ・ヴォーカリスト。

そして、晩年のほうが好きである。マイクにものすごくきれいに乗る余裕のある少しざらついているけれど滑らかな声(これが「ヴェルヴェット」と評されるいわれだろう)は、聞いているだけで、耳のごちそうだと思っている。

マイクというものがなければ、エルヴィスも、フランク・シナトラも、メル・トーメも大滝詠一も存在してなかったであろう。

テクノロジーに併せて表現というのは刷新されてゆくべきであり、その一つとして、今のポピュラー音楽は作られたのは間違いない。

今回紹介する『ヴェルベット&ブラス』は、ビッグバンドに乗せて、メルが朗々と歌う素晴らしいCDだ。 レーベルは #コンコード で、このレーベルは総じて録音もすぐれており、ビッグバンドの荒々しさよりは、ふくよかさ、温かみがよく出ている。それにメルトーメの柔らかい声が乗る、天国のような音楽だ。録音の良さからか、SACDも発売になっている。

しいて言うなら、バンドアレンジはちょっと凡庸と感じるのだけれど、変にメルの歌唱に割り込んでこない分、それはそれでありがたいと思うべきだろう。

曲も私が好きなのがたくさん入っている。おすすめはちょっとサンバ調にアレンジされた「アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー」。いうのを忘れたけれど、割とビートも(当時の)最近風にアレンジされている。

YouTubeで全曲聞けるけれど、しっかりと音の入ったCD音源で聞きたいものである。

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