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#174 The Indigo「Melody」その2

この作品を聞いて、いろいろ考えることがあったので、まさかの続編を書いてみる。

前のエントリーはこれ。

これの作品は、よくよく聞くと、全体的に同じ曲調やサウンドが続く。よく言えば統一感があり、悪く言えばワンパターン。

プロデュースはと見ると、メンバー自身によるもの。そうだろうなと思う。

自分もグループでCDを作ったことがあった。でもあまり売れなかった。自分のいいというものをとことん追求して作った。きっと、 #The_Indigo もそうだったのだろう。

レーベルが、パイオニアという、(音響メーカーとしてはメジャーだけれど)マイナーなところなので、きっと、「音楽制作儲かるから、音楽制作部門も作りましょうよ」というノリでレーベルつくったものの、はて、どうやって「売れ」ばいいのか、わからず、とりあえずアーティスト側にイニシアティブ握らせ「好きにやっていいよ」といった器のデカさを見せかけたものの、実はなんもやり方わからない、みたいな状態で、結局、売れず、レーベル消滅、みたいな経緯をたどったのに違いない。

アーティスト側は満足だけれど、それだけでは商売にならないのだというのを証明した模範解答みたいな作品だと思った。

で、最近の、The_Indigo の作品も聞いたけれど、ほぼ、路線は変わっておらず、成熟している。つまり、この路線でメジャーで流通しあるていどの支持も得のだから、これでいいんだ、という確信を深め、その作風で成熟されていったのだろう。そして、その成熟した作品が面白かったかというと、この初期の作品のほうが面白いという僕の評価だ。

私たちのグループのCDは、もちろん自信作で、やりつくしたし、ちょっとは売れたが、音楽的な反応は「無」であった。私たちは解散して、私は、まだしつこく音楽を作っている。そして、昔とは違った、道を模索している。売れなかったから。

でも、どうであれ、どんなアーティストであれ、一つでも誇れる記録が残っていることは本当に素晴らしいことで、そういった輝かしさが、The_Indigoのこの初期の作品には詰まっているなと、胸が熱くなった次第。

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